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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2010.05.15
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カテゴリ:世界とモンゴル
5月15日土曜日に「第一回モンゴル資源政策フォーラム」というのに行ってきました。

これはモンゴル国立大学経済学部が中心となり、モンゴルの資源に関する会議というか発表会のようなものです。

スポンサーは、世界銀行、モンゴル資源協会そしてドイツの鉱山機器会社らによるものです。

朝8時半から夕方までという長丁場でした。当然ですが、モンゴルで一番ホットな話題は資源開発です。

私も久しぶりに朝からスーツを着込んで出かけました。会場となったのは、日本大使館からほど近い、小ぶりですが、ヨーロッパ調の小奇麗なCホテルでした。

出席者は全部で100名ほどで、外国人は多分3割程度ではなかったかと思います。もちろん、ここでも日本人は私一人でした。

他には、私が知った限りでは、アメリカ人、チリ人、スウェーデン人、ノルウェー人、ドイツ人、フランス人、オーストラリア人、中国人・・・などでした。

こういう場に日本人が顔を見せない、もっと言えば呼ばれてもいないというのが、モンゴルにおける日本の立場を物語っているようです。

資源が大切と言いながら、日本政府や日本企業にとっては、なぜかモンゴル資源には関心ないのです。

モンゴル側も日本に対しては、最近はやや諦めている雰囲気を感じますが、まさにここでたくさんの欧米人を見て、それを強く感じました。


会場に到着すると、なんだか意外なほど小さな部屋にぎゅうぎゅうに人がいるという感じがしました。いろんな国際会議に出席したことはありますが、こんなぎゅうぎゅう感は初めてでした。


kaijou
椅子もびっしり置かれ、隣の人とも接しなければならないほどでした。飛行機のエコノミークラスって感じです。

やっぱ予算が足りなかったんだろうなぁと思ってしまいました。なぜなら、今回は外国から何人ものゲストスピーカーを呼んでましたから、その方々の飛行機代などを考えると、予算は厳しいんだろうなと思っていました。

モンゴル的には、そこそこの予算を獲得できても、ヨーロッパや南米から呼ぶとなれば、相当な費用になるでしょう。

しかも、それをモンゴルの通貨価値で換算すると、きっととんでもない金額になるのだと思います。なので、会場はホテルの会議室を確保できただけでも善しとしなければなりません

フォーラムは3部構成になっており、第1部が資源保有国における経済発展、第2部がコモディティ市場の将来と国家収入の管理そして第3部がモンゴルにおける資源政策と機構です。

内容は、予想したよりも面白いものでしたが、ビジネス的な側面の話はほとんどありませんでした。

当然私はビジネス的なアプローチの議論があればいいなと思っていましたが、そこは大学です。

直接日本企業の人が聞いてすぐに役に立つものでもなさそうでした。が、せっかくですので、いくつか面白そうなトピックスをここで紹介したいと思います。


会場にはモンゴル国立大学関係者も当然ですが、結構来ていました。最初の開会の挨拶は、学長のDさんです。Dさんは経済学部ではなく物理学部出身ですが、やはりこういう会の挨拶は学長がやるのでしょう。

その学長は会場で私の顔を見るなり、「あの新聞のインタビュー記事見ましたよ。いいこと言ってますねー。私もあなたの意見に賛成です。」ともう1ヶ月半も前になる新聞で声かけてくれました。

狭い会場ではありますが、全ての席に簡易型のイヤホンが設置されていました。柱の向こうには陰になってはいますが、同時通訳の人が座っています。

「全ての進行や発表は英語で行われる」と聞いていたので、私は使うことはないと思っていました。(もちろん、日本語への通訳があれば聞きますけど)

最初はアメリカのコロラド鉱山大学のT教授でした。初老とも言えそうな先生でしたが、私でも聞きとれるようなわかりやすい英語で話してくれました。

私には未だに多くのアメリカ人の発音では話は半分もわかりませんが、この先生は丁寧に話してくれました。

最初に登場した言葉が「The Resorce Curse」でした。恥ずかしながら、最初は全然意味はわかりませんでした。

コース?路線?キュア?治療?でも、なんか綴りが違うなと思いました。そしてT先生は最初に解説してくれました。

「天然資源が豊かである国の多くは、乏しい国よりも経済発展が遅れる傾向にある」という意味です。

日本語では「資源の呪い」とでも訳されるのでしょう。この言葉は、この後に続くプレゼンでも何度も出てきた言葉で、資源を語る経済学者には常識となっている言葉のようで、1990年代半ばから使われてきたようです。

なるほど、確かにそうだなと思いました。ザンビア、ザイール、ボリビア、インドネシアなどなど、天然資源に恵まれながらも、一向に経済発展が進まない国が多いのは事実です。

逆に、日本、韓国、シンガポールなど、アジアでも資源の乏しい国の方が発展してきたのも、偶然ではないような気もします。

「続く」





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Last updated  2010.05.16 15:08:31
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