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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2011.05.12
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昨日の夜、出版社の担当のTさんから電話がかかってきました。話は、明日取材記事が日経産業新聞に載りそうだということでした。

日経産業新聞?実は、2月下旬に日経産業から取材を受けておりました。その記事が載るのは恐らく3月の第2週くらいだろうとの連絡も頂いていました。

そこへあの大震災です。当然、新聞の内容は全て震災関係一色になり、私の取材記事は軽く吹き飛んでしまいました。

これは当然の措置であり、新聞報道は当然国民が一番心配している震災報道がその後も中心で続きました。

私は日経産業新聞は定期購読していないのでわかりませんでしたが、震災直後は発行を続けるだけでも大変だったようで、わずか数ページしかない紙面が続いたようです。

私の方も、取材後3カ月近くも経過し、あの記事はもう消えてしまったと思っていました。

が、昨日の夜電話が来たというわけです。新聞社から出版社へ電話があったので、私のところへも連絡が来たというわけです。

そこで、いくつか「明日の原稿を入稿するに当たって確認したいことがある」と言われました。

聞けば「大学を卒業した年次を教えてください」に始まって「スイスのIMDを終了した年は?」

更には「BCG、ATカーニーに所属していた年を西暦で教えてください」というものでした。「あすの入稿に間に合わせたいのです」とも言ってました。

今までいくつか雑誌などで取材を受けたことはありますが、こんなに具体的なそれぞれの西暦を聞かれたことはなかったので、ちょっとびっくりしました。

間違ってはいけないので、再確認しながら答えました。

「明日でしょ?こんな時間に聞いてきて、間に合うの?」と聞きましたが、考えてみれば新聞社は夜中の出来事も翌朝の朝刊に載せるくらいですから、夜の7時や8時なんて、全然問題ない時間なのでしょう。

そうは言っても、連絡がそんな時間というのは、やはり没になりかけた私の記事を出すことは、きっとギリギリ直前に決まったのでしょう。


日経産業新聞は、さすがに自宅で定期購読しているわけではないので、今朝近所の日経新聞販売所に出向いて買ってきました。そして見てみると・・・

昨日の夜、あんだけ聞いてたのに、そんなことは全く載ってませんでした。そりゃあそうでしょう。

スペースの関係でしょうか、ATカーニーは私のプロフィールに社名すら載ってませんでした。

一体、昨日の質問はなんだったのよ?という気になりましたが、新聞とはそういうものなのでしょう。


ですが、それより驚いたのは、その内容です。

雑誌の場合、いや雑誌だけじゃなく、他の新聞(といっても、業界紙とかしか知りませんが)は、取材内容を記事にしたものを事前に私に見せてくれます。

私は、書いて頂けるだけでありがたいので、事実誤認だけは訂正させて頂きますが、文章の内容はほとんど気にしません。

確かに、「ちょっと違うよなー」とか「なんかニュアンスが変?」と感じることもありますが、だからと言って訂正してもらうことはありません。

ですので、多少何か違うという程度で文句を言うつもりは全くありません。

ですが、日経新聞、正確には日経新聞系というのは、そういう伝統なのでしょうか?昔から、原稿は一切見せず、その上事実誤認をやらかす伝統があるのです。


私が初めて日経新聞社の取材を受けたのは、もう20数年前になるでしょうか?その頃は、大企業の財務部におり、主に外国為替を担当していました。

まだインターネットがなかった時代でしたが、自分の机に専用線を引いたテレビモニターを置いて、ドルやマルク(懐かしい)と円を売ったり買ったりしていました。

その頃、為替オプションというものが銀行で売られることになり、新聞でも話題になっていました。

要は、一定のフィーを払えば、予約した為替をそのまま使うこともできるし、キャンセルもできる、という商品です。

私はこれに目をつけ、新しもの好きの当時の部長の許可を得て、早速使ってみました。ところが、それが日本で事業会社として初めて為替オプションを購入した会社となったのです。

で、早速日経新聞が取材に来ました。

私は嬉しくなって、オプションの仕組みから説明しました。なんせ今までになかった仕組みですし、そもそもその頃はまだ外国為替のことすら日経の記者ですら良くわかっていなかったのです。

私は一通りの取材を終えると「原稿を事前に見せて頂けませんか?オプションの仕組みとかで、間違っていると困りますし、会社の名前が出るわけですから・・・」とお願いしました。

すると「いいえ、日経新聞は一切事前の検閲を受けないのです。原稿はこちら側で責任を持って書きます。」と言うではないですか。

その言い方は、何やら強いポリシーのようなものを感じました。「検閲」なんて大げさで、私はただ「ちゃんと理解しているのか」心配だっただけなんですけど。

そして、私の日経新聞デビューの日がやってきました。ワクワクして新聞を開くと・・・

大きな見出しとともに、オプションのことが書かれてありましたが、案の定事実誤認がありました。

残念ながら、記者はオプションの仕組みを正しく理解していなかったようでした。とはいえ、記事全体は会社に対して好意的に書いてくれていたので、抗議とかはしませんでした。

ただ、その時以来、何度か日経関係(他の媒体)の取材を受けることがありましたが、どこも同じように、事前には一切原稿は見せてくれません。結果として、当初の期待とはずいぶん違うこともありました。

ですが、他の雑誌や新聞では事前に見せてくれるところがほとんどでした。つまり、原稿を当事者に見せないで出すというのは、業界の慣習ではなく、日経のポリシーなんだと思いました。

ポリシーは尊重しますが、それで間違わなければいいのですけど。

私は今日の新聞を開きました。

(続く)






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Last updated  2011.05.12 14:52:15
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