|
カテゴリ:日本とモンゴル(文化・交流)
築地場外にあるすしざんまいでランチを終えて、さて帰ろうかとすると、元モンゴル留学生のイタリア人Pさんは、まだ一緒にどこかへ行きたいようです。
ま、せっかくこの遠い日本へ旅行へ来ているのですから、家に戻ってのんびりするよりも少しでもいろんなところを見て回りたいのでしょう。 彼は一応、新宿、渋谷、浅草、日本橋、新橋などへはすでに行ってます。スカイツリーは、明日同じく元モンゴル留学生の日本人Yさんと一緒に行く予定とのこと。あとはどこかなあと考え「銀座に行った?」と聞くとまだとのこと。 女性はともかく、男性の彼には対して興味深い街ではないかもしれませんが、せっかく歩ける距離にいるのですから、行ってみることにしました。 私は「モンテナポレオン通り(ミラノにある高級ブランド店が連なっている通り)」にあるような店がたくさんある街だと説明しました。 昔ミラノのイタリア人の友人宅に遊びに行ってた時、ミラノの街を案内してもらったことがあります。イタリアは日本人でいっぱいだと聞いたことがあったので、意外に日本人は少ないんだなあと思ったことがあります。 その友人に「ミラノは意外と日本人観光客は少ないんだね」と言うと、彼はにやりと笑い「日本人見たい?」と聞きます。 別に日本人を見たいわけではないですが、私がそんな質問したもんだから彼は私をそのモンテナポレオン通りに連れていきました。ほとんど日本人の姿を見ないと思って、その街角を曲がったら・・・なんか見てはいけないものを見たような・・・ とにかく、日本人(もちろん、ほとんど女性)が信じられないほどたくさん歩いてました。もちろん、現地の人よりもどこの国の人よりも多くいました。 もうこっちが恥ずかしくなるくらいに、大量の日本人女性がそこらじゅうで買い物しまくっていました。あれを思い出すと、今の中国人の爆買いを笑っていられません。 まるで「日本にはバックや靴、スカーフというものを売っている店がないので、みな必死で買っている」と見られても仕方ないなと思えるほどでした。 当然ですが、男が二人で昼の銀座を歩いても特段興味深い店があるわけでなく、世界中どこにでもあるような店ばかりの特徴のない通りに見えてしまいます。 唯一話題になったのは、DIESEL(ディーゼル)というブランドは私はてっきりドイツのブランドだと思っていたのに、実はイタリアなんだということが分かった程度です。 銀座の散歩を終えると、彼は「ロッポンギは遠い?」と聞きます。六本木?そりゃあ遠くないけど、あそこは夜行くところで、昼はつまらないよと言いましたが、やはりガイドブックには必ず行くように書いてあるようです。ま、この時間なら六本木ヒルズへ行くしかないだろうと思い、地下鉄日比谷線で六本木に行きました。 「もしかして、富士山が見えるかも?」との期待もありました。ヒルズの展望台まで昇って、東京中を見渡しましたが、残念ながら今日も曇り空で、富士山も含め、遠くの景色はほとんど見えませんでした。 当然ですが、ここでも圧倒的に多いのは外国人観光客です。今回のPさんの旅行でいろんなところへ一緒に行きましたが、東京の街がいかに外国人観光客で成り立っているのかよくわかりました。 ヒルズではまだ早い時間だけど飲もうということになりました。彼は「普通はこういうビルは一番上にバーがあるんじゃない?」と言いましたが、残念ながら六本木ヒルズは普通じゃありません。 インフォメーションセンターで聞いても「この時間ですと、お酒を飲めるお店は・・・と・・・くらいしかありません」と、さすがに早すぎるようです。 「このビル内でなくてもよければ、同じ敷地内にドイツビールの店があります」と教えてもらいました。日本に来てわざわざドイツビールの店ってのもどうかなと思いましたが、そこで本場のビールを堪能しました。 でも、いくらドイツビールとはいえ、500mlの生ビールが1400円というのはちょっと高くない?確か税別だから、実際は1500円か。やはりヒルズは観光地ですね。 そんなこんなで、結局夜の六本木までいることになり、彼とは最後の日となりました。翌日は、彼はYさんとスカイツリーに行き、翌々日にイタリアに帰ります。 彼は以前に北京やソウルを旅行したことがあります。そういう経験から東京もそういう東アジアの街の一つだと思って来たそうです。私が「東京の感想は?」と聞くと「考えていたのと全然違っていた」と言いました。 彼によれば、来る前は北京やソウルの経験の延長上の街だと思ったけど、東京は全く違うと言うのです。 「何が違うの?」と聞くと「人が違う」と言います。具体的には、人々がやさしく、またものすごくリスペクトしていることがとても印象的だと言ってました。 近代的ビルなどは今はどこへ行っても似たようなものでしょうが、確かに一般の人々となると、やはりそれぞれ違うのでしょう。 このリスペクトという言葉には、観光客へのリスペクトもありますが、職人(物つくりや飲食店)が何事も丁寧に真摯にやるという印象もあるようです。確かにその辺はあるでしょうね。 帰国時の成田からの最後のメールには「とても楽しかったし、今回の旅行は私にとっての将来今後のキャリアを考えることになるきっかけとなりそうだ。日本に住んでみたいかも?」と書かれていました。 ミラノ万博にも来てねともありました。 結局、この連休の多くの時間をPさんと過ごしましたが、モンゴルの話もたくさんできたし、思いで深い休日となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.18 01:14:04
コメント(0) | コメントを書く
[日本とモンゴル(文化・交流)] カテゴリの最新記事
|