|
カテゴリ:世界とモンゴル
回りくどいですが、その前にアジア諸国を見てみます。中国は新聞にも載っていたように15点で、かなり下位です。韓国は82ですが、アメリカが89と考えれば健闘しています。
以下、インド77、インドネシア65、フィリピン63、ブータン55、マレーシア44、タイ・ミヤンマー32、ベトナム20と続きます。 点数と世界順位の目安は、世界50位が89点、世界100位が64点、世界150位が36点、世界200位が9点で、最下位は211位のシリアでマイナス1点。 210位はチベットの1点です。シリアは戦争中ですから、非戦争状態で世界で最も自由がない国がチベットということです。こういうところにも、中国のひどい植民地支配の様子がうかがえます。 ところで、GDPがアジアトップクラスで「一般的にビジネス上は自由化が進んでいる」とされている2大都市国家、香港とシンガポールはどうなんでしょうか。経済的ランキングやビジネスインフラランキングでは常に上位にいますが・・・ なんと香港は61とフィリピン以下で、シンガポールに至っては51とブータン以下です。 4つの要素の内訳は香港は「freedom Statusは部分的自由、Political Rights5、Civil Liberties2、Freedom Rating3.5」です。 シンガポールは「freedom Statusは部分的自由、Political Rights・Civil Liberties・Freedom Ratingの全てが4」です。 つまりこの調査発表は「GDP]とか「経済発展度合い」などはほとんど考慮されずに、純粋に自由かどうかだけを測っているということなのでしょう。 で、第二位です。それは台湾で91点で、内訳は100点満点の国と同じくオール1です。台湾の国別講評を見てましょう。 政治的権利の保証は40点満点中37点です。その内訳は「選挙過程」は12点満点で12点。蔡英文総統が選ばれ、中国からの政治的圧力があるにもかかわらず政権交代ができたことが評価されています。 「政治的多元性と参加」項目では16点満点中15点です。「政府の機能」が12点中10点。市民の自由度は60点満点中54点です。 なるほど、政治的権利の保証40点と市民の自由度60点を合わせて100点にしているのですね。100点の根拠がわかりました。 市民の自由度の内訳は、「表現や信仰の自由」は16点中16点。「連携や結社の自由」は12点中11点。法による支配は16点中14点。そして「個人の自由や権利」が16点中13点となっています。 つまり、台湾の自由度は他のアジア諸国に比べて大きく進んでいるということなのです。中国の15とは比較にならない差です。共産党支配の異常さがこういうところでも鮮明にわかります。 ここまで見てくると、日本の100に届かなかったマイナス4点が気になります。で、日本も調べてみました。 政治的権利の保証は40点中40点で満点です。では市民の自由度はどうか? 「表現や信仰の自由」は16点中15点でこれは台湾に負けています。なぜマイナス1かは明確には書かれていませんが、いくつかの問題点が書かれています。 1つは記者クラブの存在。まあ、これは政府の御用記者優先という仕組みですからね。2つ目が最近の安倍政権になってからの政府からマスメディアへの圧力についても書かれています。 あと、教科書問題というか、政府与党の保守派は天皇制や第二次大戦について、左翼的な日教組とときどきぶつかる、ということも書かれています。とはいえ、基本的には日本は自由だとあります。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.09.02 08:44:44
コメント(0) | コメントを書く
[世界とモンゴル] カテゴリの最新記事
|