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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2019.09.25
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今日の新聞に「モンゴル、スマホ決済の波」という記事が出ていました。QRコードを使ったスマホ決済がモンゴルで伸びているという内容の記事です。

モンゴルでの携帯電話を考えるときに、まず日本人が前提として意識しなくてはいけないのは「モンゴルの方がスマホは普及している」という事実です。これはデータ上もそうですし、実際に街に行ってみれば明らかです。

今日の新聞によれば、モンゴルでのスマホ普及台数は約420万台です。モンゴルの人口は約310万人ですから、スマホ普及率は135%です。

日本はどうか?総務省のデータでは2017年のスマホの普及率は75.1%です。モンゴルの半分近い数字です。

この傾向は私がモンゴルにいた10年前から同じでした。最初はもちろんガラケーですが、非常に普及していてビジネスパーソンは2台持ちが普通でしたね。

その後、日本ではまだ珍しかったiphoneでしたが、モンゴルではかなり頻繁に見るようになったのを覚えています。

これには当然理由があるわけで、モンゴルはもともと固定電話の普及が遅かったのです。広大な国土に有線ネットワークを広げようとすると、莫大な投資が必要になるので、携帯が発売された途端に猛烈な勢いで普及したのです。

価格的にも、初期の日本のような「電話会社独占による高価格機種ばかり」というのはなく、端末と通信の分離であったモンゴルでは中国製の超安い端末も多かったのです。

私のモンゴルでの携帯(今も使っています)もその当時の安いガラケーを使っていますが、未だに何の問題もなく使えます。

  • IMG_1255.jpg

これが現役の私のモンゴルでの携帯です。

ガラケーからスマホに切り替わるのも、私の見ている限りでは新しもの好きのモンゴル人の方が圧倒的に早かったです。なので、モンゴルでは「地方の人も、お年寄りも、ほとんどスマホを持っている」と考えていいのです。

新しい端末や新しいサービスが、多くの新興国での普及の方が日本よりも早いという現象は事実です。それは日本のような段階的発展ではなく、なんでもひとっ飛びでいくからです。

例えば私個人の例で電話を語れば、子供の頃(未就学?)は家に電話はなく、近所の酒屋さんで呼び出し電話でした。それ後黒電話がやってきて、そのうちカラー電話やプッシュホンに。更にコードレス電話に。

一人暮らしになって部屋に電話を引いたときは、たいそう嬉しかったのを覚えています。その電話もカラーになり、プッシュホンになり、更にはFAX機能付き電話になり・・・

そういう段階を経て、社会人10年目くらいにようやく携帯を持ったというわけです。その携帯も、最初は電話だけ、それにメッセージがついて、更にiモードになり・・・で、やーーっとスマホになったわけです。

この間、数十年、長かったです。ですが、モンゴルでは前段階がほとんどなく、都市部でもいきなりプッシュホン、そしてあっという間に携帯電話に。

田舎の場合は、最初から携帯、あるいは地方の年配者の場合は初めての電話がいきなりスマホという例はたくさんあります。

テレビだって似たようなものです。茶の間の王様だった白黒テレビから長い時間をかけて大画面液晶になった日本に対して、モンゴルは「いきなり薄型大型画面」という言えも多いのです。

なので、じわじわ増える日本型よりも新興国の方が最新デバイスが早く普及するというのは珍しくはありません。

で、今日の記事の決済です。実はモンゴルでの決済は本当に面倒なのです。昔の本ブログのどこかの記事にも残っていると思いますが、公共料金を支払うだけで一日が終わるってことは珍しくはありません。

ケーブルテレビ料金の支払いで数キロ先まで行き、携帯電話の支払いに数十分も並び、電気代は特定の指定された銀行まで出向き・・・本当にうんざりします。

銀行の自動引き落としというのは基本的にはありません。カード決済もありません。ここでいうカードというのはクレジットカードですが、それもほとんど普及していないのです。

なぜなら、モンゴル人に「買い物先、支払は後」なんていう魔法のカードを与えたら、皆どんどん使って、その後は支払わないという事故が多発するからです。

それをわかっているので、銀行は一般の人相手にはなかなかクレジットカードは発行しないのです。

唯一普及しているのが、デビットカードです。これは通常の銀行カードをそのまま使えるので便利です。

レストラン、スーパーなどの主だったところでは大体使えます。これは信用供与はなく、現在の残高から差っ引くだけですから、銀行側も安心です。

今日の記事によると、このデビットカード決済用の端末設置費用が業者側の負担になっていたようです。

ここにQRコード支払いシステムを入れたので、普及が速いとのことです。確かにコストはQRコードのシールを貼るだけでしょうから、格安です。

逆に日本は従来からのクレジットカードに加え、鉄道系や流通系なのどのICカードが普及し、公共料金支払いは自動引き落としが一般的です。

こうして既に便利な環境の中で新しい支払いシステムを始めても、なかなか消費者がついていかないというか必要性を感じないので、間違いなくモンゴルよりは普及は遅いでしょうね。

今後は映画販売もできるようにする、とありますが、そもそも日本ではクレジットカードで映画チケットが買えるので、特段新しいサービスには見えません。この辺が、日本での普及が遅い原因なのでしょう。





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Last updated  2019.09.25 16:46:42
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