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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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島田隆の天職相談室 しまりゅう52さん

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2021.07.03
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72日付けで、ハーンバンクの親会社である澤田HDへのTOBは中止となりました。TOB不成立ではなく、ウプシロンが自ら取り下げたと言えるでしょう。

当局への申請書は公開で見ることはできますが、「こんなにわかりにくい文章、しかも超長ったらしい文章は見たことない!」と言えるほどの駄文であり、読んでもよくわかりませんが、結論としては「そんなの1年半前からわかってたことじゃないの?」と言える内容です。

もちろん、本当の理由がこうした当局のへの申請書に全て書かれているかどうかはわかりませんが、少なくとも建前上の正当な理由であることは間違いないでしょう。私の理解は以下の通りですが、これにもこの難文の私の読解力の問題もあるので、間違っているかもしれません。

その理由というのは、モンゴル銀行(モンゴルの中央銀行)からの正式な連絡がないということです。これは前にも申し上げた通り「株主がイプシロンに変わっても、ハーンバンクの株主としての地位や権限は変わらないのか?」具体的には「議決権や配当を受ける権利は変わらないのか?」ということの確認です。

当たり前ですが、モンゴル銀行が事前の相談もなく勝手に日本でTOBを仕掛けた得体のしれないファンドに対してまともに答える必要はないわけですし、そもそもモンゴル当局というのはできるだけ事前に言質を取られることはしたくないのです。要するに、「いざとなったら好き勝手にやりたい」のが本心ですから。

特に、日本側が勝手に株式異動をしようなんて時は、モンゴルの超優良企業であるハーンバンクをモンゴル人の手に戻せる二度とないチャンスくらい思っているでしょう。そんな当局相手に「返事がまだない」などと寝ぼけたことを言いながら、
1年半もTOBの延長を繰り返してきたこのファンドの関係者たちの無能ぶりには呆れるばかりです。

裏では、日本有数のお金持ちファミリーの方がおられるようですが、百戦錬磨のモンゴル当局と苦労知らずのお坊ちゃまでは、結果は明らかです。

しかも「いやー、モンゴルがそんな国だなんて知りませんでしたよ」と言うかもしれませんが、そのことへの懸念はTOBを仕掛ける前に幹事会社のSBI証券が事前に忠告していたということだそうです。要するに「大切なことだから、モンゴル当局に事前確認をしてからやりましょう」というのを無視したんだそうです。

当初はTOB賛成に回っていた澤田さんは、この辺のアドバイスができなかったのでしょうかね?澤田さんの立場も二転三転している(個人としては賛成だが会社としては反対だ、とか)ことを考えると、さすがの澤田さんもキャッシュアウト(現金で120億円超!?)の魅力を前に思考力が鈍っていたのでしょう。

ですが、これで全て解決とはいきません。ハーンバンクとして、最大株主比率を20%以下にしなければならない法律ができたことに対する回答をせねばなりません。それもここ1-2か月で。一体どうやって分割するのでしょうか?やはりモンゴル人の手に渡ることになるのでしょうか?しかも格安で。






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Last updated  2021.07.05 10:53:10
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