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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2023.03.03
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今日はモンゴルとは無関係の話です。

新聞と一緒に、歯科医師会員マップというのが投かんされていました。それは私の住んでいる地域、区全体ではなくかなり小さな範囲であり、その小さな地域の地図に、歯医診療所のある場所をマッピングしたものです。

うすうすは気づいていましたが、現実として見ることで大変驚きました。無茶苦茶歯医者の数が多いのです。どのくらい多いのか?

ざっくりですが、私の家から徒歩5分圏内だけで、なんと22もの歯医者があるのです。その同じエリアにある他の店や施設を数えてみます。

まずコンビニですが、この範囲ですとセブンイレブン2店、ファミリーマート4店、ローソン1店の合計7店舗です。銀行はたったの2店舗で郵便局も2店舗、スーパーも2店のみ。

立ち蕎麦屋はわずかに3店。チェーン店のファーストフード飲食店も松屋1店ととんかつチェーンがあるだけ。スタバもターリーズもそれぞれ1店舗のみ。

しかもこの辺は都区内でも人口が少ない地域ですから、元々商売にはあまり向かない土地なのです。土日はゴーストタウンのように人はほとんど歩いていません。

そのようなエリアに、歯科医院だけが22もあるのです。しかも徒歩5分程度で22ですが、徒歩10分なら30は優に超えてしまうのです。何が言いたいのか?

簡単に言えば、通常のまともなビジネスであれば、20も30も狭いエリアで共存できるレベルの地域じゃないんです。考えればわかることで、コンビニに毎日行く人、まあ、週4回以上行く人はかなりいるでしょう。スーパーだってそうですし、飲食店もランチタイムなど、高頻度で訪れる人は多いでしょう。

ですが、歯医者に週4回も行く人はまずいないでしょうし、毎週という人も少ないです。そもそも「ほとんどの人が毎週行く場所」ではないのです。せいぜい「年に数回とか、多い人で毎月1回」程度で、数年間も行かない人も多いことでしょう。

それなのに、5分で行ける人口希薄地域に20以上も存続でき、しかもその多くが高収入になるという一般顧客相手の商売は歯医者以外には考えられません。内科医なども多いですが、歯医者の半分程度です。

東京都のクリニックの数をちょっと調べてみました。(2015年)
内科   7,920
皮膚科  2,474
整形外科 1,520
眼科   1,268
精神科  1,205
耳鼻咽喉科、泌尿器科、形成外科、産婦人科合計で2,270
総合計 12,944
です。

つまり9つの診療科のクリニックを全部足して、東京都には12,944クリニックあるということです。

では歯科診療所だけで、一体どのくらいの数になるのでしょうか?それは10,620です。つまり9つのクリニックの合計に匹敵する数の歯科診療所があるのです。

ちなみに全国での一般クリニック数は102,105で、歯科診療所は68,500です。そしてコンビニの58,133(2022年)よりも多いのです。それぞれ全国を100として東京の比率を見てみます。

         全国   東京
クリニック   100  12.7%
歯科診療所   100  18.9%
コンビニ    100  13.1%
となります。

コンビニは民間企業であり、人口統計やエリアの購買力などを加味した綿密な市場分析の結果での出店ですから、かなり「消費者側の視点」に近いと思われます。そう考えると、一般診療のクリニックは需要に沿った医療機関の配置とも言えそうです。

それに対して、歯科診療所は一般クリニックの5割近い(49%)高い比率で東京に集中しています。東京の人の方が東京以外の人々よりも49%も歯が悪くなる傾向にあるということはまずないでしょうから、これは歯科医が東京でやりたい、診療所を開きたいという強い願望があるからなのでしょう。

これは経済性(あまりに出店が多いと、共倒れになる)を無視してもいいだけの国による強い保護があるからに他ならないでしょう。どんな業種、どんなビジネスでも、歯科医ほどビジネスの原則を無視しても問題ない産業はないように思われます。

一つ気づきました。どのような業種を探しても歯科医より密度が多いものは、このエリアには見つかりませんでしたが、調剤薬局はこの5分エリアにコンビニより多い店舗を見つけました。それは調剤薬局で、10店あります。やはりこれも政府による強烈な保護を受けている業界で、ビジネスの論理を無視して出店しても赤字にはならないという特異な業種です。

この辺の規制緩和をしたら、一気に経済効率が上がりそうですし、医療費問題ももっと解決の方向に向かうと思います。





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Last updated  2023.03.05 16:58:31
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