テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌全般
今日から3回にわたって連載します。
『わかさ』2006年6月号の記事からお送りします。 >「日本とは違い ガンが減りだした 米国の最新研究でわかった >ガンになる食事と減らす食事」 という記事を書いたのは、(独)国立健康・栄養研究所理事長の 渡辺 昌氏です。 見出しはこうです。 >「ガンの75%は食事が原因とわかり食生活の見直しを >国策にした米国ではガンが毎年減少」 1990年をピークにアメリカでは癌患者も 癌による死亡者も減少しています。 しかるに日本では1981年から脳血管病(脳梗塞)を抜いて、 癌が日本人の死因の1位になって現在に至っています。 現在米国人の癌死亡率は心臓病(全死因の30%)に次いで 第2位(全死因の23%)ということです。 では、「なぜ米国はガンを減らすことができたのでしょうか?」 ということで、米国のガン事情を渡辺氏に述べていただきましょう。 >それは、米国政府が研究機関や民間団体とともに進めてきた >さまざまな健康対策の成果によります。 >1979年、米国政府は、食生活健康に関する >「ヘルシー・ピープル」という健康対策を提案しました。 >この中で、ガンについては、死亡率と罹患率を下げる目標値を >体の部位別に示し、そのために国民が実行するべき行動目標を >具体的に提示したのです。 具体的、ということが分かりやすいですね。で、実際に、 ガンのリスクを減らすための目標では、 「喫煙」「脂肪」「偏食」「日光被爆」 の四つのガンの危険要因に関する目標値を示しています。 具体的には、 >20歳以上の喫煙率を25%未満に下げる。そのため徹底した >喫煙対策を進めている。また、大腸ガンなどのガンを予防するために >1日5皿(品目)以上の野菜と果物をとる「5 A DAY」の >運動を展開しました。 このような具体的な健康政策によって、アメリカ人の食生活が変わった。 さらにアメリカ人の食生活に大きな影響を与えたのは、90年代、 米国ガン研究所が中心になって進めてきた 「デザイナーフーズ計画」ということだそうです。 で、この計画ってどんなの? >この計画では、ガン予防に効果のある植物性食品の成分が >リストアップされ、その積極的な摂取を米国民にすすめました。 >その結果、肉や乳製品などが中心の食事から、野菜・果物・穀物 >なども多くとる食事に切り替えられたのです。 この結果、米国のガンの死亡率も罹患率も年々減少していったそうです。 さらに、食事と深くかかわる大腸ガンや乳ガン、前立腺ガンなども 減っているということです。(つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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