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カテゴリ:樹木と昆虫
☆5月中旬に花が満開だったエゴノキですが、実が大きくなってきました。秋から冬にかけて、カラス、キジバト、ヒヨドリ、ヤマガラなどが実を食べるそうです。
☆エゴノキの実とともに、エゴノキの枝にエゴノネコアシと呼ばれる虫こぶを見つけました。 ☆こちらのエゴノキは、新しい枝の先に数個のエゴノネコアシが見えます。エゴノネコアシの原因となるエゴノネコアシアブラムシは、初夏にエゴノキからアシボソに移動、秋にアシボソからエゴノキに戻る興味深いアブラムシです。 ☆エゴノネコアシアブラムシは、秋にイネ科のアシボソからエゴノキに移ります。エゴノキで越冬した受精卵が孵化して無翅型の雌が生まれ、エゴノキの芽から吸汁します。その刺激で、エゴノキの枝先にバナナの房のような虫瘤(虫えい、ゴール)ができます。これが猫の足を連想させるので、エゴノネコアシといいます。 ☆この虫瘤の中で、エゴノネコアシアブラムシが胎生単為生殖で増殖し、やがて有翅型が誕生して、7月になると虫瘤から飛び立ってイネ科のアシボソに移動します。 ☆アシボソでは、胎生単為生殖で無翅型の世代が繰り返されます。秋になると有翅虫が羽化し、エゴノキへ戻り雌と雄の有性虫を産みます。そして雌雄が結ばれ受精し産卵。この受精卵が越冬して翌春に孵化、再びこのサイクルを繰り返すそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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