カテゴリ:昭和恋々
昨日の「菊次郎とさき」第6話 「戦争と平和」で吊り下げ手水が何回もうつっていました。
北野家が暮らす家の下に不発弾が埋まったままであることがわかったと聞かされ、北野家はたちまち大騒ぎになる。 というのが、昨日のお話。 時代は昭和30年。 もはや戦後ではないと言われた時代でしたが、そこここに、戦争の跡が残っている時代でした。 私の子ども時代も実は戦争の跡がそこここにあったのを憶えています。 岡山の田舎の村の中に、関西弁を話す家が2軒ありました。 父は、その家族は大阪から疎開してきたんだと言っていました。 そのうちの一軒は、主が村出身だからよかったものの、もう一軒は、まったく地元の人ではありませんでした。 だから、小屋のような家に6人で暮らしていました。 その家は夏になると、朝顔を植えていました。 私は、ラジオ体操の帰りにその粗末な家を通りながら、きれいに咲いた朝顔をちぎっていました。 山に草刈に行く時、ゲートルを巻いた人がいたこと。 このゲートルというのは、ズボンの裾が邪魔にならないようにと、戦時下に男性がつけるものでした。 白い服に松葉杖の傷痍軍人。 闇米、そして貧乏・・・。 しかし、あの頃は*国が敗れても、山河*があった。 あの頃の美しい山は、川は、田んぼは、もうない。 現代の科学兵器は山河を含め全てを破壊し尽くし,「国破れて 山河なし」になりかねない。 **「春望」** 杜甫 国破山河在 国破れて 山河あり 城春草木深 城春にして 草木深し 感時花濺涙 時に感じては 花にも涙をそそぎ 恨別鳥驚心 別れを恨んでは 鳥にも心を驚かす 烽火連三月 烽火 三月に連なり 家書抵万金 家書 万金に抵(あた)る 白頭掻更短 白頭 掻(か)けば更に短く 渾欲不勝簪 渾(すべ)て 簪(しん)に勝(た)えざらんと欲す **「菊次郎とさき」** 不世出のお笑い芸人ビートたけしの父・菊次郎と、母・さき。 このふたりの人生を息子のビートたけし自身が描いたドラマ ■「菊次郎とさき」:いとしい日々昭和30年代への賛歌■ ■「菊次郎とさき」印半纏■ ■「菊次郎とさき」*吊り下げ手水(ちょうず)■ ■「純情きらり」と私の昭和■ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★8月10日*七夕の「団子刺し」*UP ・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.09.24 20:08:15
コメント(0) | コメントを書く
[昭和恋々] カテゴリの最新記事
|
|