テーマ:映画館で観た映画(8351)
カテゴリ:映画
恋しい人が、帰ってくる。 30数年いっしょに暮らしていた叔母のトバちゃんが家を出て行き、ルイ(坂井真紀)の心にぽっかりと穴があく。 ある日、トニーさん(藤竜也)という変なオジサンが家に転がりこみ、さらに妙に明るい若者・康介(西島隆弘)も同居することに…。 そしてルイの人生は輝きを増して、回転木馬のようにくるくると回り始める。 たとえ関わった時間が長くても短くても、恋人であってもなくっても、大切な人がいることの幸せに気付く――。 タイトルから、若い料理好きの女性が、料理を通して変わって行くという、 ■食堂かたつむり■のような映画かと思っていたら違っていた。 料理を作る印象的なシーンもないし、料理が主役じゃなさそうだ。 私がいいなと思ったのは、古いけれども、あじのある家。 縁側があって、庭がある。 豪邸ではないけれど、住んでみたくなる家。 あと、ルイの着ていた服。 大学の図書館に勤めるという設定だけに、清楚で上品。 なかでも欲しかったのが、白いブラウス。 少しレースを使った、襟のあるオーバーブラウスは、昭和のにおいがする。 この家のあちこちにも、暮らしぶりにも、失われた昭和の良い香りがする。 監督はこれを、描きたかったのだろうか。 だったら、素直にそうすればいいのに、壊れたメリー・ゴーランドやその前で音楽を奏でる人々、バスの発車を知らせる、不思議な人などをあちこちに、出してきた。 ゆえに、私は、この映画の言いたいことが分からなかったのだ。 スープの出汁をことこと作るような、ゆったりとした、暮らしぶりをテーマにすればいいのにと思う。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2010年10月16日*トリビアの井戸:運動会と綱引き/雨の名前:アケビ腐らし/父の麦わら帽子:「小屋が潰れとる」* ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.19 14:13:30
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