テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画
やがて鯨は姿を見せなくなり、老姉妹の季節も静かに変わっていった・・・。 リビーとセーラの老姉妹は、長い人生の大半をともに過ごしてきた。 彼女たちは、毎年夏になるとメイン州の小さな島にあるセーラの別荘にやってくる。 かつてそこの入り江には8月になると鯨がやってきて、少女の頃、ふたりはよく鯨を見に駈けていったものだった。 姉のリビーは、第一次世界大戦でセーラの若い夫が亡くなった時、彼女の面倒をみた。 しかしリビーは病のため目が不自由になり、今度はセーラがふたりの生活をしきっている。 そのようななか、リビーは他人に依存せざるをえない自分に苛立つことが多くなった。 セーラは姉の世話を続けてゆく自信を失ってゆく。 しかし昔のようにこの家を訪れる幼友達のティシャ、修理工のヨシュア、そしてロシアの亡命貴族というマラノフ氏との交流にささやかな憩いを見出す。 彼女たちは、もう一度、あの青春の思い出、八月の鯨を見ることができるのだろうか。 1987年製作の映画でDVDでは見たことがあるけれど、映画館は初めて。 80年代の映画は名作が多く、当時、体調や家事、仕事で忙しかった私はこれも見ていない。 何事も起こらない、毎日の老姉妹の生活をカメラは写して行く。 玄関の壁に架けてあるのは、古いチーズカッター。 二階のリビーの部屋のベッドにはキルトのベッドカバー。 キッチンで使っているやかんにいたるまで、かわいい♪ 高齢の姉妹の住む家だけに、いたるところに、骨董品があって見ていて、 「あ、ここにも・・・」と楽しい。 お金をかけていないけれども、シックな暮らしぶり。 チープシックのお手本のような映画だ。 日本の老姉妹の住む家はこうはいかないだろう。 新しもん好きで、プラスチックなどが、目に入って、汚い画面になってしまう。 老姉妹の友人の女性が木の実を摘んでくると、リビーは水切りかごで洗って、 かわいい陶器のボール(カフェオレボールか)に入れる。 私はこのシーンを昔、DVDで見て、コランダーを買ったくらいだ。 お婆さんになっても、こんな風、チープシックに暮らせたらなと憧れつづけてはや20数年・・・。 私もお婆さんの仲間入りしかけている。 (ノД`) 老姉妹と彼女の友人、知人、全部で5人の映画だが、全て老人。 じじばば映画と言われるゆえんだ。 *原題: THE WHALES OF AUGUST *製作年度: 1987年 *監督: リンゼイ・アンダーソン *上映時間: 91分 *キャスト・スタッフ ベティ・デイヴィス リリアン・ギッシュ ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2012年3月13日*からうす* ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.13 19:31:07
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