テーマ:映画館で観た映画(8375)
カテゴリ:映画
その一皿がフランスを変えた。 取材に訪れた南極基地で、オーストラリアのTVクルーが遭遇したのは一人の女性シェフだった。 彼女は何者で、どこから来たのか。 興味を持った取材班たちの前で、少しずつ彼女の素性が明らかになっていく……。 自然豊かな田園風景が広がるフランスの片田舎。 小さなレストランを営むごく普通の女性オルタンス・ラボリ(カトリーヌ・フロ)を、フランス政府公用車が迎えに来た。 オルタンスが連れていかれたのはパリ中心部にあるエリゼ宮殿。 彼女はミッテラン大統領(ジャン・ドルメッソン)からの直々の指名で、彼のプライベートシェフに抜擢されたのだ。 ところが、官邸は独特の儀礼や規律の世界。 厨房も料理を美味しくつくることは二の次で、数々の細かい約束事で縛られていた。 さらには代々、男たちだけで営まれてきたシェフたちのヒエラルキーの中、オルタンスは完全に“招かれざる客”なのであった。 だがそれでもオルタンスは料理のこと以外は目もくれない。 さすがグルメの国、フランス。 大統領のプライベートな食事のなんと豪華なことか! 大統領の住むエリゼ宮には、食事を作る料理人が数十人いる。 それ以外にも、配膳や給仕係などを入れたら50人くらいはいるのではと思う。 まあ、各国のトップを招いての晩餐会などがあるからそれくらいはいるのかもしれない。 ちなみに■日本の首相官邸■を調べてみたら、じぇじぇじぇ!!!キッチンがない!! エリゼ宮で使う鍋は、100年以上のもの。 使ったら1時間以上かけて磨いているので、みな新品のようにピカピカ。 それを使う料理人たちは、皆、男で、はじめての女シェフに、戸惑っている。 男にとって、プロとしてやるのは、自分たち男、女は家の中でやればいいという意識が強いのだろう。 料理人は男や有利だと思う。 それは、重い鍋やフライパン、食材を使う力仕事だから。 それに、調理台は男性のサイズで、作られていて使いにくい。 しかし、それが克服できれば、味付けに、男も女もない。 大統領の料理人、オルタンス・ラボリは、以前見た映画■バベットの晩餐会■のバベットを思い出す。 バベットも、オルタンス・ラボリ、優秀な女性シェフ。 それに生き方が、かっこいい。 この映画は、南極の女料理人となったオルタンス・ラボリと、エリゼ宮の料理人となった彼女を同時に進行していく。 フランスはグルメの国。 その大統領は、当然、グルメ。 それは大事な要素かもしれないが、大統領たるもの、パンひとつ、ジャガイモひとつ買えない国があり、人々がいることも忘れないでもらいたい。 南極で、帰っていく彼女に残る男たちが「蛍の光」で送っていた。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2013年9月23日*皇太子さんが大阪に来た訳? * ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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