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2013.10.26
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テーマ:愛しき人へ(908)
カテゴリ:父の麦わら帽子
   私の子どもの頃には、四季折々に色々な楽しみがあった。

この時期の楽しみは、「亥の子(いのこ)」だった。

亥の子の日が近くなると父が藁で野球のバットのような亥の子鎚(つち)というものを作ってくれた。
父は、その亥の子鎚の先端に輪を作ってくれた。
私が使いやすいようにということだろうが、他の子たちはどうだったのだろうか?

作りながら、
「こっちじゃあ、これを使うけど、わしのお母(かぁ)の里(岡山県・津山方面)じゃあ、
いのこ石という、丸い平たい石に縄を何か所もつけたのを使う」と教えてくれた。
半月   夜になると村の子どもたちは、手に手に、亥の子鎚を持って村の広場に集まった。
一番大きな子で小学6年生くらい。
一番下は、小学一年生だったろうか。

一番下だった私は、上級生の後をついて歩いた。

家々の前で

♪いのこの夜ーさぁ~、ボ~テボテ

餅(もち)ゅう~、搗かん家にゃ/鬼産め、蛇産め/角のはえた子産め


といのこの歌を歌いながら手に持った亥の子鎚で家の前を叩いた。


その家に人がお菓子の入った紙包みを持って子供たちに手渡した。

30軒ほどの家をまわると、最初に広場に集まって、もらったお菓子を分ける。

お菓子などめったに口にすることのなかった、私の小さい頃、それはどれほどの楽しみだったことか。
60年近くたった今もよく覚えている。
   *亥の子(いのこ)*

亥の子(いのこ)は、旧暦10月(亥の月)の上の(上旬の、すなわち、最初の)亥の日のこと、あるいは、その日に行われる年中行事である。
玄猪、亥の子の祝い、亥の子祭りとも。

主に西日本で見られる。
行事の内容としては、亥の子餅を作って食べ万病除去・子孫繁栄を祈る、子供たちが地区の家の前で地面を搗(つ)いて回る、などがある。

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昔◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2013年10月26日*父の麦わら帽子:目次*
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Last updated  2013.10.29 16:14:45
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