テーマ:読書(8606)
カテゴリ:読書
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 道頓堀に巨大なタコが現れた。 対処に大わらわの大坂西町奉行所の面々をよそに、大食漢の名物奉行・大邉久右衛門が用人・佐々木喜内に命じたのはー(『蛸芝居』)。 連日連夜、豆腐ばかりの献立に、久右衛門は爆発寸前。 どうやら財政難のせいばかりではないようでー(『地獄で豆腐』)。 書き下ろし1編を含む垂涎必至の4編を収録。 大坂を舞台に描く、謎あり恋ありグルメありの食いだおれ時代小説第2弾。 ■鍋奉行犯科帳・浪花の太公望■(シリーズもの) この小説は、江戸時代の大坂を描いた時代小説。 ということは、かつての大坂のようすが分かるだろうと思い図書館で借りた。 当時のことが分かるところをメモしておこう。 ●大坂三郷(さんごう)(北組、南組、天満組)と摂津、河内、和泉(いずみ)播磨の四か国というかなりの広範囲を担当しているのに、 東西奉行所に配置されているのはそれぞれ与力三十騎、同心五十人だけなのだ。 江戸とはちがって火付け盗賊改めも寺社奉行もいないため、いくら東西の奉行所が月替わりで月番を勤めるとはいえ、非番の月もほぼ休みはなかった。 ●奉行所の同心が天満の東寺町北側一帯に住居を賜っていることは、大坂の住民ならだれでも知っている。 ●普段の定町廻りは、与力一名、同心一名に、役木戸、長吏、小頭が加わり、ときには盗人吟味役も同行して、総勢六、七名で行われた。 ●上方の水は「軟水」なので、昆布を浸しておくだけで出汁が出る。 関東の水は「硬水」なので、鰹など魚類を用いねば出汁がとれないのである。 ●(略)四角い木箱が置かれていて、底に砂が敷き詰めてある。 樋箱(ひばこ)というおまるだ。 ●(略)本来は、目下のものが目上のものの仇をうつ場合にのみ許された。 つまり、子や妻、弟・妹などの仇を討つ「逆さ仇」は禁じられていたのだ。 ●日本橋を横目に通り過ぎ、もうすぐ高津入堀川(こうづいりぼりがわ)にさしかかるあたりまで来たとき(略) ●イカというのは、江戸でいう凧のことだ。 京、大坂でイカ、イカのぼりなどと呼ばれていたものを江戸っ子が洒落っ気からタコと呼んだものらしく、 近頃では、浪花の地でもイカとタコという呼称が入り混じってる。 長崎ではハタと呼ぶらしい。 (略) (略)幼いころ、正月に大坂城の馬場や河原などでちょこっと遊んだくらいだ。 ●カピタン一行の各地での宿は毎回決まっていた。 たとえば下関では伊藤家と佐甲家(さこうけ)、小倉では大坂屋、京では川原町三条の海老屋、江戸では石町(こくちょう)の長崎屋、 そして大坂では高麗橋脇の長崎屋が「オランダ宿」としてその任に当たっていた。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.01.16 00:08:37
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