テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画
トランプのからくり、全部見せます。 大統領選さなかの2016年7月、マイケル・ムーアは『大統領選でトランプが勝利する5つの理由』というエッセイを書き、変人扱いを受けながらもその予測を的中させた。 彼がトランプ大統領を取材するうちに、 「トランプは‘悪の天才’。感心するほどの狡猾さでトランプを笑っている私たちでさえ彼の術中にはめられている」という驚愕の事実が分かってきた。 どんなスキャンダルが起こっても大統領の座から降りなくて済むように、アメリカの国民はもちろん、ジャーナリストやメディア、憲法や司法システム、さらには他国の政治や国民すら利用して仕組んでいるというのだ。 ムーアはすべてに歯止めをかけようと、本作でトランプ・ファミリーが崩壊必至のネタを大暴露し、トランプを当選させたアメリカ社会に鋭く切り込みを入れ、この暗黒時代をどう抜け出すかを示す。 華氏119の「119」とは、トランプが大統領になった11月9日のこと。 それまで誰もが、「100%、大統領になるのは、ヒラリー・クリントンだ」と思っていた。 ヒラリー・クリントンが「女性初の大統領」になると・・・。 映画の中で、腹立たしいことは、沢山あったが、特に腹が立つのが「毒の入った水事件」。 犯人は、トランプの友人で大金持ち。 トランプの古くからの友人であるスナイダーという大富豪が、ムーアの故郷であるミシガン州の知事に就任した。 さらにスナイダーは金儲けのために、黒人が多く住むフリントという街に民営の水道を開設するが、この水に鉛が混じっていた。 だが、知事は頑として問題ないと主張し続ける。 カメラは一転、腐敗した権力と闘うために、立ち上がった人たちを追いかける。 フリントの汚染水問題に抗議する地域住民、 「誰もやらないなら私がやろう」と下院に立候補した、1年前まではレストランで働いていたアレクサンドリア・オカシオ=コルテス、 ウエストバージニア州で教師の低賃金に抗議するために決行されたスト、フロリダ州パークランドの高校銃乱射事件で生き残った高校生エマ・ゴンザレスの銃規制への訴え──。 激しくなる一方の抗議に追いつめられたスナイダー知事は、当時の大統領オバマに助けを求める。 オバマとの対話集会が開かれ、市民は“私たちのヒーロー”が助けてくれると歓喜するが、あろうことか彼は壇上で水を飲むパフォーマンスを行い、人々を心底ガッカリさせる。 再びカメラがトランプに戻り、ムーアはヒトラーが暴走する前のドイツと今のアメリカとの共通点を挙げる。 そしてヒトラーは、“ドイツ・ファースト”を掲げて人気を博した。 トランプは今、2期目への選挙運動を始めている。 「4年、8年、16年だっていい」などと口走りながら。 もはや民主主義はそこにあるものではなく、守らなければならないものに変わったのだ。 字幕の解釈は、池上彰が担当。 池上彰さん:「中間選挙までちょうどあと2週間に迫った中で、アメリカで何が起きているのか、これからどうなるんだろう、どういう動きをしていくのか、特に若い人たちがどのような行動をしようとしているのか、をマイケル・ムーア監督が活き活きとあくまでも一断面ですが描いているな、と思います。 日本でも多くの方に見ていただきたいです。」 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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