テーマ:読書(8606)
カテゴリ:読書
内容(「BOOK」データベースより) 柳原の土手で古着屋を営む六助は、朝からそわそわしていた。 なぜなら今日は、昔からの古馴染みで、着物始末の職人・余一と、一膳飯屋の看板娘・お糸の、待ちに待った祝言の日だからだ。 めでたい日ではあるが、己の事に無頓着な余一が支度に手を抜きやしないかと心配な六助は、身支度を整え余一の元へ向かった。 そんな折、京の老舗呉服問屋、井筒屋江戸店の店主・愁介が、「余一に関わる大事な話がある」と六助の前に現れた。 いったい愁介は何を企んでいるのか―。 話題沸騰の大人気シリーズ第八弾!! ストーリーの運びが上手いなと思う。 こんなことが起きるのかと、次々に事件が・・・。 そして、それを余一が片付ける・・・。 だから、次々と読んでしまう。 ●読書メモ● ◎私のメモ。 ●(略)金糸の三重襷(みえだすき)の帯を前で結んでいる。 ◎江戸時代、結婚前は、後ろ結び、結婚すると前結びだった。 吉原では、「今宵の客の一夜妻」として帯を前で結ぶのだ。 ■あきない世伝金と銀■も主人公・幸は、結婚してからは、前帯だ。 ●「わっちが最後に着る打掛を大隅屋で誂えたいんざます。」 ◎「・・・ざます」は、 江戸後期、主として、江戸吉原で用いられた遊里語。 「ざんす」の音変化とも、または、「でござります」の音変化ともいう。 ●吉原では初めての登楼を「初回」、二度目を「裏を返す」といい三度目でようやく「馴染み」となって花魁と床を共にできる。 (略) 「おまえは知らないだろうが、初回で振られるのは女郎の恥、裏で振られるのは客の恥とされている。」 ●恵比寿講は、商家にとって欠かすことのできない行事である。 10月の理由は、神々がみな出雲に行ってしまわれる中、唯一残ってくださった恵比寿様に商売繁盛と家内安全を祈願する。 鯛や飯などをお供えして、親戚や奉公人、出入りの職人も招いて夜通し騒いで過ごすため、この日を楽しみにしている者は多い。 ◎恵比寿講・江戸と大坂の違い。 江戸・・・10月20日 大坂1月10日 江戸・・・熊手に飾りをつける。 大坂・・・笹竹に飾りをつける。 ■しのぶ梅 着物始末暦■ ■藍の糸 着物始末暦(二)■ ■夢かさね 着物始末暦(三)■ ■雪とけ柳 着物始末暦(四)■ ■なみだ縮緬 着物始末暦(五)■ ■錦の松 着物始末暦(六)■ ■なでしこ日和 着物始末暦(七)■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.06.15 00:13:38
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