テーマ:懐かしい昔の話(548)
カテゴリ:父の麦わら帽子
今から60年以上前、私がまだ岡山の田舎に住んでいた小学生だった頃の話。
いろんな遊びをしたが、中でも「ゴム跳び」はよくあそんだ遊びのひとつだ。 主に女の子が遊ぶことが多い。(ウィキペディアより。) 地方によって、遊び方は違うのだろうが、私たちの遊びは歌を歌いながらその歌に合わせて、跳んだり、ゴムを引っかけたり、ねじったりした。 曲は 「桃太郎」♪ももたろさん、ももたろさん、お腰につけた黍団子一つ私に下さいな。 「花火」♪ドンとなった花火だきれいだな。空いっぱいに広がった・・・ 「証城寺の狸囃子」♪しょしょ証城寺、証城寺の庭はつんつん月夜だみんな出て来い来い来い 「みかんの花咲く丘」♪みかんの花が咲いている思い出の道丘の道・・・ 「お猿の駕籠屋」♪えっさ、えっさ、えっさほいさっさ お猿の駕籠屋だほいっさっさ。・・・ まだまだあった。 「ちんから峠」♪ちんからほい、ちんからほい、ちんから峠のお馬がほい・・・。 「村の鍛冶屋」♪しばしも休まず槌打つ響き 飛び散る火花よ走る湯玉 ふいごの風さえ息をもつかず仕事に精出す村の鍛冶屋。 「村の船頭さん」♪村の渡しの船頭さんは、今年60のお爺さん、歳はとっても、お舟を漕ぐ時は、元気いっぱい櫓がしなる・・・。 私が生まれたのは、戦後まもなく。 これらの歌は、歌詞からみると、私より前の世代も歌っていたのだろうと思う。 そんな中に、「鐘の鳴る丘」というのがあった。 ♪緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台 鐘が鳴ります きんこんかん めえめえ子ヤギも鳴いてます 風がそよそよ丘の上 黄色いお窓はおいらの家よ 何度歌いながらゴムを跳んだり足に絡めたりしたことだろう。 NHKの朝ドラ「エール」を見ていたら、「鐘の鳴る丘」がどのようにして作られたのかというのをやっていた。 菊田一夫:作詞、古関裕而:作曲だったのか・・・。 子どもの頃、無邪気に歌っていた歌の背景には、悲惨な戦争孤児の物語があったのだと知ってはいたが、改めて涙が出た。 「鐘の鳴る丘」は、当時の戦争孤児たちへの「エール」だったのだと思う。 戦争孤児たちは、80歳を超えただろう。 私と一緒に遊んだ人たちは、70歳をとっくに超えている。 みんな今も元気でいるのだろうか・・・。 ■鐘の鳴る丘・動画■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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