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2022.11.19
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カテゴリ:国内旅行

■10/2(日)-1

この日は、摩周湖に向かう。
北海道といえば、牧場、牧場といえば、冬の家畜のためのサイロというのが北海道のイメージ。
だが、今回の旅行でも、サイロを見ない。
代わりに白や黒の牧草を入れた(と思う)ロールが牧場のあちこちに転がっている。


最近では、飼料を発酵させて貯蔵するサイロがなくなり、牧草ロールが並べられている。
黒や白のビニールカバーで覆われた牧草は、その中で発酵し、貯蔵される。
この発明で、冬場の飼料を簡単に製造して保存できるようになり、コストのかかるサイロは姿を消してしまった


阿寒国立公園内にある摩周湖は、バイカル湖に次いで世界で2番目に透明度が高いといわれている美しい湖です。
さらには周辺の地形により濃い霧が発生しやすい環境にあることから、「霧の摩周湖」とも呼ばれています。
◆昔のアイヌは、魔人のいる湖ということで、カムイトとよんでいた。
安政の頃から和人が摩周湖と名づけたらしい。
 1966年に発売された布施明の「霧の摩周湖」がヒットするまでは、ほとんど知られていないマイナーな湖でしたが、この歌がきっかけで、「摩周湖=霧」 「神秘の湖」というイメージが定着したといわれています。
歌のイメージの通り、摩周湖は1年中、いつも霧に覆われているのでしょうか。

「霧の摩周湖」
のレコードジャケットを撮影するために布施とスタッフの一行が、摩周湖がある北海道・弟子屈町へ向かい、展望台で霧が出るのを待ったが、一向に霧が出ず困っていたところ、下からもわもわと霧が出てきたたため、ジャケット用写真を撮影したが、その“霧”は炭焼き小屋の煙であったことを布施が回想しているという。

湖に注ぎ込む川もなければ、湖から出ていく川もない「閉鎖湖」で、生活排水や不純物が運び込まれることがありません。
ゆえに、プランクトンや粘土などの浮遊物が極めて少ないので、透明度が高いのです。
では、川の流出入がないのに、1000年もの間、水位が変わらないのはなぜなのでしょう。
摩周湖の水源のほとんどは雨です。
雨で増加した水は、自らの水圧で地下にしみて地下水となり、それが湧き出してまた、湖へと流れ込んでいるのです。
降水量などから計算すると、摩周湖から地下へしみ込む水の量は、1秒あたり約0.7トン。
それらは3~5ヶ月をかけて地下を通り、湖へとわき出しています。一説によると、湖には100年分の雨水がたまっているともいわれています。

この日も、霧のない見通しの良い日。

摩周湖の展望台から煙を吐く硫黄山もよく見えた。

この後、硫黄山に向かう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

摩周湖から車で約25分で硫黄山に着いた。
 早速見に行こう、の前に、名物「温泉蒸し卵」を食す。
この温泉蒸し卵は、源泉を使って蒸しあげられている。

煙が上がっている山は「アトサヌプリ」、硫黄山とも呼ばれています。
アトサヌプリは標高は512メートル、川湯温泉から約3キロメートルの場所にあります。

アイヌ語で、アトサ(裸)ヌプリ(山)と呼ばれ、現在でも硫黄の噴煙が音をたてて立ち上がっています。
アイヌ語研究者の知里真志保によれば、北海道、南千島において熔岩や硫黄に覆われた火山を、アイヌは「atusa-nupuri」と呼んだ。

硫黄山は、かつては大規模な硫黄の採鉱が行われていた事があります。
アイヌの人々が硫黄を焚付けとして使用していた事から、明治5年頃から採鉱が行われ、明治19年には約1万400トンを採鉱し、全道一の硫黄鉱山になりました。

山肌からはゴウゴウと音を立てながら噴煙がほとばしり、周囲には独特の硫黄の匂いが立ち込めています。
レストハウスのある駐車場から山裾の砂礫を少し進むと、噴気孔のすぐ近くまで行くことができます。

黄色の硫黄の結晶がいくつも見られ、勢いよく噴気があがる様はとてもダイナミック。
地球の鼓動を間近に感じられる空間が広がっています。

また、ここは弟子屈町の歴史の大切な1ページとなっている場所。
かつて硫黄の採掘で栄えたこの山が、この地に鉄道を敷設させ、川湯温泉の発展を支えてきました。
明治20年には硫黄山から標茶町までの約38キロメートルの間に北海道で2番目に早く鉄道が引かれ、近代的な精錬所を整えるなど、鉄道のお陰で大量に輸送する事ができるようになりました。
往時の活気あふれる様子に想像をめぐらせながら、歴史を感じるひとときを過ごしてみませんか。

地熱が高い部分は冬でも雪が積もることがない。
川湯温泉の硫黄泉はアトサヌプリを源泉としている。
温泉層が地表近くにあり、川となって流れていることから川湯と呼ばれる。

9/22-1■70代夫婦が北海道・東部をレンタカーで廻る
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Last updated  2022.11.19 00:00:47
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