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カテゴリ:平和の母・平和を愛する世界人として
韓鶴子総裁自叙伝「人類の涙をぬぐう 平和の母」からの抜粋です。 人類の涙をぬぐう平和の母 自叙伝 [ 韓鶴子 ] 第六章 平和の母、凍土を越えで世界の果てまで 229 数日後、私たちは澄み切った心で中国の北京に向かいました。北京空港の待合室で待機していると、北朝鮮の代表が来て、公式の招請文書を手渡してくれました。招請状には平壌の官印が鮮明に押されていました。そうして十一月三十日、私たち一行は金主席が送ってくれた朝鮮民航特別機JS215便に乗り込み、北に向かったのです。 飛行機は私たちのために、夫の故郷である定州の上空を通過した後、平壌に向かいました。飛行機が平安道を通る時、窓の外を見下ろすと清川江が見えました。青々とした水の流れが、まるで手でつかめるようでした。確かに私たちの山河ではあっても、南北に分かれ、訪れることのできなかった四十年余りの歳月に、心が痛んで仕方がありませんでした。 平壌の順安空港に到着すると、冷たい木枯らしに吹かれながら、夫の家族と親族が待っていました。夫が「私の妻です」と言って、私を紹介してくれました。彼らはみなずいぶん年を取っており、私たちの手を握ったまま、ただ涙を流すばかりでした。しかし、私と夫は泣きません 230 でした。心の中では滝のように涙があふれていましたが、唇を噛み、ぐっとこらえたのです。 牡丹峰迎賓館に到着後、夫は北朝鮮の人々を前にして演説を行いました。夫と私は平和と統一のためなら、命を差し出すことも辞さないという覚悟でした。 翌日の十二月一日、私たち夫婦は日頃の習慣どおり、明け方に起き、祈祷をしました。もし迎賓館に監視カメラがあったならば、韓半島の紘一のために働芙しながら祈る姿が、すべて録画されているでしょう。朝食を食べてからは、平壌市内を見て回りまじた。 訪朝三日目となる十二月二日に万寿台議事堂で行った演説は、今や伝説となっています。主 体思想の王国である北朝鮮の心臓部で、主体思想を批判し、「主体思想では南北を統一することはできない。統一教会が提示する神主義と頭翼思想によってのみ、南北が平和裏に統一され、全世界を主導する国になれる」と、誰にはばかることもなく、大声で語ったのです。さらに、彼らの常套句となっていた「韓国動乱は北への侵略である」という主張に対して、「南 の侵略だ」と、正面から反駁しました。 誰もが驚かずにはいられませんでした。拳銃を腰に付けた北朝鮮の警護員が、すぐにでも銃を抜いて駆け寄ってきそうな雰囲気でした。同行していた信徒たちは、一様に冷や汗を流したことでしょう。これまで私は、夫と世界中を歴訪し、各国で多くの首脳に会いましたが、平壌では本当に悲壮な覚悟と深刻な決意を固めざるを得ませんでした。 統一教会#文鮮明先生北朝鮮の万寿台議事堂演説 一休さんのような機知(トンチ)ではありません。 奇知=人とは異なる知恵 世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.12.03 20:44:18
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