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カテゴリ:文鮮明先生み言葉選集(講演文)
「真の父母様の再顕と理想的家庭」 ―「世界平和女性連合指導者大会」における演説― 1992年7月6日~9日 清州・釜山・光州・ソウルにて 韓鶴子総裁。ご来賓の皆様。そして、満場の女性指導者の皆様。 今日、私は韓総裁の講演を通して多くの慰労を受けることができました。正に天命に従い、孤独な道を走ってきた私の生涯は、波乱万丈の苦難の道でした。天道を打ち立てる道は、妥協のないまっすぐな道です。体面や人間的な威信を考えては行くことのできない道であり、ただ神様のみ旨だけを考えて行く孤独な道でした。 個人にも運があるように、家庭や国家にも家運と国運があり、さらに世界の運、そして天地全体には天運があります。そして、いかに良い運勢を持って生まれた人も、家運が傾く時には、共に困難に直面するのであり、個人運や家庭運が良い人も、より大きな国運が傾けば、共に没落するしかありません。最終的には、すべてを包括し、すべてに勝って、その上にある天運の方向と進行に従って、国運や世界の方向が決定されるのです。ですから、世の中で天の道を立てるということは、すなわち個人や国家の行く道を天運に合わせるようにすることなのです。 今日、韓国が病んでいる弊害や、世界が抱えている諸問題を考えてみてください。経済不況、環境汚染、政治的な不条理、人種と宗教紛争、倫理道徳の退廃、価値観の崩壊など、さまざまな弊害と問題に対して、一体誰が根本的な解決をもたらすことができるのでしょうか? 人間の知恵や努力のみでは解決できませんし、金力や権力を動員しても解決できません。むしろ、人類の病んでいる課題はだんだん深刻化しているのです。 今、人類は謙虚に天来の声に耳を傾けながら、神様が提示される解決の道を求めなければなりません。この国と人類は、私の教えを受け入れなければなりません。それは、私が自らを高めるためではなく、神様のみ旨だからなのです。神様は私を通して天理を明らかにして、人類の根本問題に対する解答を与えられたのです。 これまでの私に対する歴代政権の無理解と迫害は、事実無根の監獄生活を強い、一部キリスト教徒たちの偏見と悪意に満ちた反対は、多くの噂をでっちあげて、私の行く道を困難なものにしてしまいました。しかし神様が守ってくださったので、私は世界的に奇跡的勝利の基盤を築き上げることができたのです。これは、歴史始まって以来、前例のない驚くべき基盤なのです。 特に、全世界のキリスト教の代表国として準備してきたアメリカにおいては、かつて有色人種が、今まで打ち立てることのできなかった記録をつくりました。しかし私は、アメリカにおいて人種差別と宗教的偏見のために多くの苦難を受け、理不尽な監獄生活までも克服しなければなりませんでした。そこで私は、根底から動揺しているキリスト教の基盤を再建し、麻薬と不倫によって重病に陥っている青少年たちを教育し、訓練し、アメリカの希望として育成してきました。今やアメリカの朝野において、誰も私の基盤を無視できなくなりました。また、日本もヨーロッパも同様です。すでに世界160か国の宣教部は、それぞれ信仰運動とともに倫理・道徳再建運動の象徴的存在となって発展しているのです。 私は1980年代初頭から、「ソ連帝国の滅亡」を主題として、世界的な学術会議を開催するように強力に働きかけてきました。そのために、1985年に発刊した学術研究誌は、史上初のソ連共産帝国の滅亡を予言した世界的な資料となりました。 このような基盤の上で、ソ連を訪問してゴルバチョフ大統領(当時)に会い、今では旧ソ連の15共和国のうちの3国が、統一教会を国教とする動きを見せています。すでに、数万名の大学生たちが私の思想を学んでおり、700余りの大学で原理研究会が組織されました。高等学校の先生たちと学生たち数万名が今年中に修練を受けるでしょう。 このようなことは、人間の力のみによって可能でしょうか? これは、生きておられる神様の働きが共にあることの何よりの証拠です。徹底した無神論者たちが4泊5日の修練によって、神様を中心とした人生観・宇宙観に変わるという奇跡が起きているのです。 中国においても、とてつもない基盤を築いています。パンダ工業都市建設などの重要なことが十数年前から準備され、多くの地下宣教師たちが苦労してきました。昨年11月30日に平壌を訪問して、金日成主席に会ったのも、すべては天命によるものでした。 これまでに私が、どれほど南北統一のために誠を尽くしてきたかは神様だけがご存じです。南北統一は、目に見える韓国のみの統一ではなく、神様が中心となられた摂理的な統一なのです。ですから南北統一は、私の基盤を通じなければ決して成功しません。 摂理が要求する統一とは、統一自体が目的ではなく、その統一基盤の上に永遠の自由と平和と幸福と理想を花開かせることです。ですから、力による統一や相手を不幸にする統一であってはならないのです。相手のために与え、また与え尽くすところの真の愛による統一でなければなりません。祖国統一は個人や党、または政権の利益のために利用されてはなりません。私たちすべての愛の心と実践が、北韓の地にいる私たちの同胞の心に到達する時に、初めて本当の意味の統一が成されるのです。 女性指導者の皆さん。私は為に生きる神様の真の愛を中心として、これまで超教派、超宗派の和合運動を世界的に展開してきました。宗教団体間の和解と交流がなければ、どうして世界平和が成しうるでしょうか。今も中東、アイルランド、インド等の地方では、凄惨な宗教紛争が展開しているのです。 私は昨年の8月27日、世界のすべての宗教の最高指導者たちを招いて、「世界平和宗教連合」を創設し、宗教人たちが和合と協力によって世界平和を実現することに合意しました。誠に貴重な組織です。宗教はそれぞれ個別性も重要ですが、それ以上に共通点が多く、絶対者を追求するという共通の目的を持っています。すべての宗教は、神様がその全体摂理の目的の下に立てられたという事実が重要なのです。ですから、互いに和合しなければなりません。 韓総裁の基調演説で言及されたように、キリスト教においては人間が善悪知る木の実を取って食べ、不信の罪を犯し、堕落したと教えています。もし人間の先祖が堕落しなかったならば、神様の尊い息子、娘、すなわち神様の王子、王女として、神様の血統を受け継ぐようになっていました。また、彼らは父である神様の所有物、すなわち万物を相続するようになっていました。そして彼らは、成長し完成して、理想的な愛の夫婦となり、さらに完成するようになっていました。ところが、彼らは堕落することにより、神様の血統を転換し、神様の所有を奪われ、神様の心情を失ってしまいました。 神様の救いの摂理は原状に回復する復帰摂理なので、人間は血統復帰、所有権復帰、心情圏復帰の使命を担当しなければならないのです。結果的に、人間は堕落することによってサタンと一体化したアダムとエバになり、サタンに従って地獄に行くようになったのです。エバの後には長子のカインが、その後には次子のアベルが従って行くのです。 神様の復帰摂理は、後に出発した善の側の象徴である次子を立て、先に出発した悪の側の象徴である長子を屈服させることにより、サタンを分立する条件を立てながら進行してきました。したがって復帰摂理の根本は、血統と所有と心情を転換することのできる復帰されたアダム、すなわちメシヤを送ることなのです。 本然の息子の心情的な位置は、一挙に復帰することができません。僕の僕の位置から出発して、段階的に復帰しなければならないのです。サタンが権勢を握っているこの世の中で、善の側のアベルが、真の愛によって僕の僕の位置からカインに尽くすことによって、サタンも讒訴できずむしろ称賛して公認せざるをえない、僕の僕の使命を果たさなければならなかったのです。 その次に、僕の使命、養子の使命、庶子の使命、直系の子女の使命を、愛の秩序に従って復帰し一歩一歩上がって行くのです。すべての段階ごとに、サタンが讒訴できないように真の愛でカインに尽くしていかなければ復帰はなされません。 直系の子女の立場でアベルがカインを屈服させて一つになれば、その基台の上に母であるエバが立ち、そのエバが責任を果たした時に、アダムが立つのです。この時に初めて、その基台の上に神様が臨在できる8段階の縦的な欠くことのできない復帰摂理の過程があるのです。この復帰の段階を別の角度、すなわち横的に見れば、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、そして神様に至るまでの8段階があるのです。 イエス様は第2のアダムであり、メシヤとして来られたのに、不幸にも選民イスラエルは彼が誰であるかも分からぬままに、十字架に追いやってしまいました。ですから再び来られる再臨主は、文字どおり空中から雲に乗って来られるのではありません。今年10月28日、イエス様が空中に上げられることを信じ宣伝する人がいますが、そんなことはありえません。私の話を信じてください、絶対にそんなことは起こりません。十字架で行かれた主は、十字架を通して再び来られるのです。 イエス様が十字架上で亡くなる時に、十字架を中心として3つのタイプの人々がいました。罪人ではあっても、その罪を悔い改めてイエス様を証しした右側の強盗が最初のタイプです。2つ目のタイプは、罪人でありながらも罪を悔いることなくイエス様を誹謗した左側の強盗です。3番目はバラバです。すなわち、当然十字架にかかって死ななければならない罪人でありながら、ユダヤ人たちがイエス様を憎み、死に追いやったその代償として、恵みを受けて生かされたところの罪人です。 再臨の時には、この3タイプが世界的に拡大結実して現れるのです。西欧のキリスト教圏は、第1のタイプである右側の強盗の立場です。原罪はあるけれども主を信じる善なる立場です。無神論唯物思想の共産圏は、第2のタイプである左側の強盗の立場です。中東、回教圏は、第3のタイプであるバラバの立場です。彼は、イエス様が死にその身代わりとして生き残り、イスラエルがイエス様を十字架に追いやることによって失った12支派の持ち分であった土地、すなわち中東地域を占めるようになったのです。 イエス様が十字架上で亡くなったことによって発生したこの3つのタイプの世界的な結実を、再びイエス様が生き返った立場で来られる再臨主は、すべて収拾しなければなりません。 西欧キリスト教圏の収拾のために、新しい宗教改革運動を起こし、一方では共産無神論思想を克服し、すべての共産圏を神様の側に戻さなければなりません。左翼、右翼を克服して統一調和させる思想が、すなわち私が提唱する「頭翼思想」と「神主義」なのです。 先にもお話ししたように、すでに頭翼思想により、左翼、右翼世界を収拾しているのです。また偏狭で独断的な回教とも有史以来、初めて和解、協力を成し遂げて、今年の4月には中東8か国の代表たちが統一教会の合同結婚式にも参加するという奇跡も起きたのです。堕落人間の罪悪を清算する祝福式を主催し、左右両陣営を収拾し、歴史的な葛藤を解消して、さらには回教圏と和解するという奇跡を起こしました。これは、人間の能力や計画だけでできることではありません。神様が私をメシヤとして立てられ、これまで救いの摂理を展開してこられたからです。 私は再臨主であり、救世主であり、真の父母として使命を果たしてきたのです。今、まさに時が訪れたので、この場で明らかにします。聞く耳を持つ人は幸いです。この民族が私の言葉を聞けたならば、この国にとってどんなに幸いでしょうか。為政者たちが私の言葉を聞けたならば、どんなに幸いでしょうか。聞く聞かないは各人の責任ですが、万民すべてが私の言葉を聞く時が来るのです。一般的には、救世主として審判の権能を持ち、また栄光の主だと考えられていますが、しかしそれは大きな間違いです。神様は罪悪世界を見たくないのです。本来であれば、すべてを一瞬に審判して、塗りつぶしてしまいたいほどなのです。 しかし真の愛の神様は、いつも人間の永遠の生命を心配しておられるのです。長い間、耐え忍びながら、真の愛によって自然屈服させようとされる神様の心情を知らなければなりません。 堕落した人間の側からは、救世主であっても、神様の側から見れば、世の始めにおいて失った真の愛の創造理想を成す真の息子であり、真の父母なのです。救世主は堕落によって招来された神様の無念を解くために生涯をささげ、犠牲の道を開拓して来られる方です。栄光のただ中にのみおられる方ではありません。いつも神様の心情と共に痛哭し、サタンを屈服させるために精魂を傾けておられるのです。創造目的完成のために徹して、身悶えされているのです。失った子女を求めて、サタン世界の中をさまよい、僕の僕の姿で泣き叫ばれる神様を誰よりも知っておられるので、神様の無念の思いが完全に解かれないかぎり、栄光を受けることはできないのです。 「世界平和女性連合」の指導者の皆さん。皆さんは連日の大会のために大変だったことでしょうが、再び十数日後に大会を行うというので、不平を言われる方もいるかもしれません。しかし私と共に毎日誠を尽くせば、神様の善なるみ旨が成就されるのです。私は皆さんを利用するつもりはありません。皆さんが私を必要としているのです。ですから韓総裁と一体となり、その分身となって、皆さんの家庭から子女を正しく教育し、夫を正しく指導しなければなりません。そして皆さん方すべてが真の愛の理想の下で、神様の祝福を受けることを願っております。 私の最大関心事は、皆さんの家庭が真の愛で一つとなることによって全うされる真の家庭理想の完成です。「世界平和女性連合」の市、郡、面、里、そして洞、統の指導者の皆さんによって、道義が再建され、真の愛の実践運動が展開されるようになれば、これ以上の愛国運動はありません。麻薬追放、禁酒禁煙運動、歓楽街撤廃、指導者たちの不道徳撲滅、青少年の脱線防止、正しい道義運動など、私たちがしなければならない仕事が山積しています。 韓国社会が、女性指導者の皆さんによって浄化され、真の愛によって調和されて平和な社会になった時、初めて南北統一の民族的宿願も成就されることでしょう。そればかりではなく、わが民族が世界を指導し、平和な世界が達成されることでしょう。 女性指導者の皆さん。今日まで私は、自分が実践せずして弟子たちに指示したことはありません。皆さんたちが、私が尽くしてきた誠の百分の一でも、真の愛を実践して救国の大運動を起こされることをお願いいたします。最も効果的な女性連合運動の単位は、面と洞、そして里と統です。このような基礎単位において、真の愛の運動が班を越えて家庭に定着するようになるのです。そのようにして、本来の堕落しなかった本郷に帰り、神様と分立されていた家庭を取り戻し、永遠に定着することを願っているのです。 今日まで神様は、大変なご苦労をしてこられました。完成したアダムを育てるために、あらゆることに苦労をされました。そして、真の父が現れました。天の真の男性が生まれました。サタン世界は、この男性が真の新郎であり、主人であり、地上、天上、天国の王として来られた方であるということを知っているので、全世界の男性たちが世界を代表して、個人、家庭、国家、世界、天宙を合わせて抹殺しようとしてきたのです。 その方は、サタンが浴びせかける迫害、謀略、中傷を歴史的に受ける位置に立って、個人、家庭、国家、世界、天宙的勝利を収め、神様と一体となり、世界歴史上初めて勝利者となって、サタン世界の個人、家庭、国家、世界、天宙を取り戻してきたのです。今まで真の父の後に従う立場におられた真の母も、歴史上において初めて対等な位置に立てられ、女性解放を世界的に宣布することにより、真の父、真の母として、子女を率いて神様の前に立ち、天のすべての全権、全能の相続を受け、本然の家庭を出発し、氏族、民族、国家、世界、天宙を取り戻して、み旨の完成世界を再編成されるのです。 今やすべての男性は天使長の位置に立つので、天の前にすべての女性を返さなければならない立場になります。そして、完成したエバである真の母の分身の位置に立った女性は、分身的エバの立場で真の母と一体になったという条件によって、真の父と一体になった条件を取り戻すことにより、真の父母の思想によって息子、娘を教育しなければなりません。この教育を通して息子、娘が、真の息子、娘の格において母と子、母と娘が一体となり、父を再教育して、再び真の父母の祝福を受けて接ぎ木することにおいて、真の父母の家庭的道理を体得するようになるのです。 アダムとエバが家庭において堕落したため、復帰も家庭において成就しなければなりません。里、統、班を越えて、家庭において定着しなければならないのです。家庭において真の父母に会わなければなりません。真の父母様が個人の峠、世界の峠、天宙の峠を勝利して、私たちの家庭を救うために再び天宙から世界、国家、家庭へと訪ねて来られるために開催したのが、今回の大会なのです。 去る4月10日の大会は真の父母様の世界大会であり、国家単位の道、市、郡大会、さらに面、里、統、班大会を経て家庭まで、すべてを完成しなければならないという目的があるのです。 「世界平和女性連合」の組織の責任者は、真の父母の家庭と一体となることによって、家庭復帰が可能であり、完成勝利者になれるのです。そして、氏族を連結させなければなりません。すでに真の父母は氏族的メシヤを全国、さらに世界に配置したので、氏族的メシヤの教育を受けて一体となれば、国家復帰も自然に成就されるのです。 このようにして南北統一はもちろん、世界統一と地上天上統一を成して神様を解放することによって、神様を中心とした天下泰平の世界を初めて実現できるのです。 新郎として来られた真の父の前に、真の母と全世界の女性たちが共に新婦の位置に立って創造理想的家庭を復帰しましょう! どうか世界平和家庭連合の会員となって、祝福された家庭となることをお祈りします。ありがとうございました。 一休さんのような機知(トンチ)ではありません。 奇知=人とは異なる知恵 世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2022.03.13 03:59:40
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