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酔生夢死

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2008年07月10日
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カテゴリ:書籍

忍びの国

[登場人物]
無門・・・伊賀・百地三太夫の下人。凄腕の忍
文吾・・・伊賀・百地三太夫の下人。後の石川五右衛門

織田信雄・・・信長の次男。凡夫
長野左京亮・・・元北畠家の大刀使い
日置大膳・・・元北畠家の怪力の弓使い

柘植三郎左衛門・・・元伊賀忍者。伊賀のものを憎み、滅ぼそうと執念を燃やす

下山平兵衛・・・伊賀下山家の嫡男。天正伊賀の乱のきっかけを作る人物


[物語]
天正四年

織田信長が二男信雄を婿入りすることで伊勢の国を事実上乗っ取ることに成功したころ

隣国伊賀の国では諍いが起こり、有力者・下山甲斐の次男が犠牲となる

しかし、諍いが日常の伊賀の里ではさしたる関心も起こらず、実の父である下山甲斐でさえ特に気にとめることもなかった

このことに疑問を持った下山甲斐の長男・平兵衛は伊賀の里の"けだもの"どもを抹殺させるため、伊勢の国の信雄のもとへ走る

しかし、この平兵衛の裏切り自体、伊賀の里が画策した謀略なのだった・・・

天正伊賀の乱の真相?を「のぼうの城」の和田竜が生き生きと描き出す


[観想的なもの・ネタばれあり]
忍者の能力を恐れた信長によって滅ぼされたと思われていた天正伊賀の乱

しかし、それはむしろ伊賀側の策略によって織田家側が引き摺り込まれた争いだった、というのがこの物語

主人公・無門は凄腕ながら銭の亡者で、しかも、その亡者の原因が惚れた女に貢ぐためという体たらく

無門は伊賀の里の思惑とは別に動いていると思っているが、実はその無門の動きさえも天正伊賀の乱のプランに織り込まれていた

伊賀の里の首脳は、織田家の勢いを感じながらも、信雄の力量は侮り、むしろ信雄を撃退→織田家に対する勝利→伊賀忍者の地位向上を目指す

そのためにあらゆる手段を講じて挑発するが、戦が始まってみれば防衛戦争=ただ働きを嫌がった下忍は逃亡してしまったというオチ

その前に、伊賀の首脳は、信雄撃退の末に信長が本気になってかかってきたらどうするつもりだったのだ?

実際史実では"第一次天正伊賀の乱"で信雄を撃退したのち"第二次天正伊賀の乱"でコテンパンにやられ、その後も逃げた伊賀忍者は見つけ次第処刑されている

"信雄には勝てる"

その判断ができる情報集団が、なぜそのあとに"信長が襲ってくる"ということに気がつかなかったのだろう?

どうも「のぼうの城」に比べると和田竜なりの味付けが濃かったような気がする作品


[採点]

人物描写    ★★☆☆☆
世界観     ★★★☆☆
物語      ★★☆☆☆
技術      ★★★☆☆
インパクト   ★★☆☆☆  期待が大きかっただけに

総合      ★★★☆☆




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最終更新日  2008年07月10日 19時50分45秒
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