|
カテゴリ:書籍
[登場人物] 小川 順・・・臨月の妻を裏切り不倫する男 富永悦太郎(安井三郎)・・・不動産関係と言いながら前科者の空き巣。実は探偵。 牧原 静夫・・・オタク風ニート。実はバーテンのおかま。三郎の学生来の友人 愛嬌カオル・・・自殺志願の女性。実は三郎の事務所の秘書。 [物語] 臨月の妻が家にいる小川は、仕事の飲み会の帰り道、酔っぱらった従業員で不倫相手の女性を家まで送り届ける 産気づいた妻のSOSを受け、家に戻ろうとした矢先、飛び乗ったエレベーターが停止し、他の3人の乗客とともにエレベーターに閉じ込められる 閉じ込められたのは、ガサツな不動産業者、全身緑づくめのバッタのようなニート、挙動不審な女 閉塞された空間の中、小川は三人から重大な秘密を打ち明けられ、小川自身の秘密も打ち明けるよう追い詰められる [観想的なもの] 「悪夢」シリーズの第一弾 読んだ順番で行くと「悪夢の観覧車」に続いて、2作目なのだが、こちらが処女作らしい 「悪夢の観覧車」を読んでいたので、エレベーターに同乗した3人がたまたま乗り合わせたわけじゃないだろうというという察しはつく ただ、「観覧車」と比べると展開も自然で、小川の章、牧原の章、三郎の章と流れるうちに追い込む側であった三郎が最後には追い詰められるというどんでん返しが効いてくる 小川の章では自然に見えた三郎たちの演技も、実は牧原が見ると結構穴だらけだったり、リーダーの三郎がとんでもない方向に暴走していたりで、この辺は演劇的で◎ エンターテイメントとしては十分合格の域 蛇足だが、解説はぐだぐだすぎて× [採点] 人物描写 ★★★★☆ 世界観 ★★★☆☆ 物語 ★★★★☆ 技術 ★★★★★ インパクト ★★★★☆ 期待値が低かっただけにサプライズ 総合 ★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月13日 17時55分28秒
コメント(0) | コメントを書く
[書籍] カテゴリの最新記事
|
|