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2020年ノーベル物理学賞はイギリスのオックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏、ドイツのマックス・プランク地球外物理学研究所のラインハルト・ゲンツェル氏、アメリカ・カリフォルニア大学のアンドレア・ゲッズ氏の三氏に。
2020年ノーベル物理学賞 ノーベル物理学賞 写真は2020年ノーベル物理学賞の三氏。左から イギリスのオックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏 ドイツのマックス・プランク地球外物理学研究所のラインハルト・ゲンツェル氏 アメリカ・カリフォルニア大学のアンドレア・ゲッズ氏 NHK【動画解説】ノーベル物理学賞ブラックホールどこまでわかった 2020年10月6日 22時01分 【動画 4分57秒】ことしのノーベル物理学賞に、ブラックホールに関する研究で大きな貢献をしたイギリスのオックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏ら3人の研究者が選ばれました。物理学が専門の科学技術振興機構の島田義皓さんの解説です。 ノーベル物理学賞にブラックホールの研究 英独米の研究者3人 NHK 2020年10月7日 0時17分 動画あり ことしのノーベル物理学賞に、ブラックホールに関する研究で大きな貢献をしたイギリスのオックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏ら3人の研究者が選ばれました。スウェーデンのストックホルムにある王立科学アカデミーは、日本時間の6日午後7時すぎ、ことしのノーベル物理学賞の受賞者を発表しました。受賞が決まったのは、▽イギリス・オックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏、▽ドイツのマックス・プランク地球外物理学研究所のラインハルト・ゲンツェル氏、それに▽アメリカ・カリフォルニア大学のアンドレア・ゲッズ氏の3人です。ペンローズ氏は、20世紀最大の物理学者と言われたアインシュタインの一般相対性理論によって、ブラックホールの形成を証明したことが評価されました。また、ゲンツェル氏とゲッズ氏は、宇宙の観測技術を発達させ、私たちの銀河の中心部にあると見られていた、太陽のおよそ400万倍の質量の超巨大ブラックホールの存在を明らかにしたことが評価されました。 スウェーデン王立科学アカデミーは10月6日(現地時間)、2020年のノーベル物理学賞にロジャー・ペンローズさんなど3人を選出したと発表した。いずれもブラックホール関連の研究者。2020年10月06日 21時01分 公開 ペンローズさんの受賞理由は「一般相対性理論がブラックホール形成を導くことの発見」。ペンローズさんは英国生まれの天体物理学者で、ブラックホール研究で有名な故スティーブン・ホーキングさんとともに「ブラックホールの特異点定理」を研究した。特異点定理では、アルベルト・アインシュタインさんが提唱した一般相対性理論から、重力が無限大になる「特異点」、つまりブラックホールが存在することを1965年に証明した。ペンローズさんはブラックホール研究の他、「ペンローズの三角形」や「ペンローズの階段」といった「不可能立体」を提唱したことでも知られる。ペンローズさんの他に受賞したのは、ラインハルト・ゲンツェルさんとアンドレア・ゲズさん。ゲンツェルさんとゲズさんの受賞理由は「天の川銀河の中心にある超大質量で小さい物体の発見」。2人はそれぞれ、90年代から研究チームを率い、天の川銀河の中心に位置する「いて座A*」と呼ばれる領域を研究した。この領域の明るい星の軌道を観測したところ、それぞれのチームが「非常に重くて目に見えない物体」を発見。太陽並みの質量を持つ約400万個の天体が、その“物体”を中心に太陽系よりも小さな領域に集まっていることが分かった。2人の研究チームの発見が、天の川銀河の中心に超巨大ブラックホールがあることの有力な証拠になった。今回のノーベル物理学賞は、ペンローズさんの研究業績に賞金の2分の1、ゲンツェルさんとゲズさんの研究業績にそれぞれ4分の1と分配される形になった。 ノーベル物理学賞に欧米の3氏…日本人の受賞なし 020/10/07 01:02読売 スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2020年のノーベル物理学賞を、謎の天体ブラックホールの理論の進展や、銀河系の中心にある超巨大ブラックホールの発見に貢献した欧米の3氏に贈ると発表した。受賞するのは、英オックスフォード大のロジャー・ペンローズ教授(89)、独マックス・プランク地球外物理学研究所のラインハルト・ゲンツェル博士(68)、米カリフォルニア大ロサンゼルス校のアンドレア・ゲズ教授(55)の3氏。ブラックホールは、極めて重力が強く、光ものみこむ天体。ペンローズ氏は1965年、アインシュタインの一般相対性理論を基にブラックホールが実際に形成されることを、数学的な手法を用いて証明した。ゲンツェル、ゲズ両氏は90年代以降、地球がある銀河系の中心に位置する「いて座Aスター」で、周辺の星が高速で回っていることをそれぞれ観測。中心に極めて重い超巨大ブラックホールがあることを示した。超巨大ブラックホールをめぐっては、日本の研究者も活躍。関西学院大の中井直正教授(66)(電波天文学)らは95年、電波の観測で、「NGC4258」という遠く離れた銀河で超巨大ブラックホールの存在を裏付けた。中井教授は「銀河系という身近なところで見つけたインパクトが大きかったのではないか。我々が一番最初に見つけたと思っているが、同じ分野での受賞を喜びたい」と話した。ペンローズ氏は、「車いすの天才物理学者」スティーブン・ホーキング博士(2018年3月死去)と共同研究したことでも知られる。賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億2000万円)で、ペンローズ氏が半分、残りをゲンツェル氏とゲズ氏が等分する。 ノーベル物理学賞の受賞が決まったペンローズ氏の著書を開きながら、思い出を語る佐藤文隆氏(6日午後9時4分、京都市西京区の自宅)京都新聞 ノーベル物理学賞の受賞が決まったロジャー・ペンローズ氏と50年近く交流のある佐藤文隆京都大名誉教授(82)=宇宙物理学=は6日夜、京都市西京区の自宅で取材に応じ「彼は天才でありながら穏やかで、気さくな人物。受賞はうれしい」と喜んだ。ペンローズ氏に初めて会ったのは1973年に欧州であった国際会議の場だった。「彼の論文を読んだのをきっかけに、自分のやりたい分野と出合った」という佐藤氏。握手を交わして「本当に感動した」と振り返る。 【資料】 ロジャー・ペンローズ ラインハルト・ゲンツェル アンドレア・ゲッズ動画 ブラックホールが大きな質量を持っているために近くを周回する恒星がものすごい勢いで動きます。また望遠鏡でとらえて映像を大気による揺らぎを補正したことでみえなかった恒星の動きを捉えることができたのです。図によってこれを示します。ブラックホールの存在を見事に説明しています。ケック望遠校の最新データを元に、アンドレア・ゲッズは、宇宙最大の謎であるブラックホールの理解を、最高水準の補償光学がいかに助けているかを示します。彼女は、天の川銀河の中心に超大質量ブラックホールが存在する証拠について話します。 ├計量計測データバンク「計量計測辞書」measure and measurement dictionary ├ ├国土地理が日本の重力値の基準を40年ぶりに更新。国土地理院が2017年3月15日に公表 ├国土地理が日本の重力値の基準を40年ぶりに更新2017年3月15日に公表 (「日本重力基準網2016(JGSN2016)」) ├ ├「重力を知る」 重力とは、重力の単位、地球の重力値、重力の役割 ├ ├「重力を測る」 重力の測定方法、絶対重力測定、相対重力測定 ├ ├「2016重力値マップ」に計量計測機器はどのような対応をするか ├ ├日本の重力値の新基準とハカリによる質量測定(2017年7月4日記載) ├ ├質量の単位であるキログラム(kg)の定義変更と関連する諸事項 2018-11-16-various-matters-related-to-the-definition-change-of-kilogram-which-is-unit-mass-measurement-news-site- ├ ├度量衡換算表 ├ ├力の表現としてのトルク(torque)のお話し ├ ├質量 mass、重量 weight (質量、質量計測、重量、重量計測などのことを記載してあります) ├ ├質量 mass ├ ├質量 mass、重量 weight (質量、質量計測、重量、重量計測などのことを記載してあります) ├ ├質量と重さ(重量)を混用してはならない ├ ├質量(しつりょう)と重さ(重量)(おもさ、じゅうりょう)を混用してはならない。 ├ ├日本の重力値の新基準とハカリによる質量測定(2017年7月4日記載) ├ ├ 光波干渉測定システムはアインシュタインの理論を事実として確認した 重力波とは。また重力波望遠鏡はレーザー干渉計による精密な長さ測定を原理とする 空間が歪んでいるのは何故か。質量のなせる業だ。そして重力波のこと。 質量が空間を歪ませることと重力波。重量波を知る。 重力波望遠鏡「かぐら」の試験運転「KAGRA」(かぐら)が2016年3月25日午前9時に試験運転開始。 ガリレオ・ガリレイは木星の衛星をみたことによって太陽が地球の周りを回っているのではないと確信した。2016年3月25日午前9時に重力波望遠鏡「KAGRA」試験運転開始。 ニュース解説 「重力波と光波干渉計」 日本計量新報2016年3月13日(3095号)より。 吉野彰氏リチウムイオン電池の開発功労で2019年ノーベル化学賞(計量計測データバンクニュース) ノーベル化学賞吉野彰氏2019年 2020-nobel-prize-in-physics- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年10月07日 22時30分52秒
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