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2024年02月23日
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ヒ素鑑定の不正をあばいた河合潤氏

写真は富山県朝日町の海が見える丘からの日本海に浮かぶ舟(2023年3月撮影)
(タイトル)
ヒ素鑑定の不正をあばいた河合潤氏
(本文)
 『不正鑑定 カレーヒ素事件』(河合潤著 日本評論社 税込3,300円)2021年8月に出版されている。著者河合潤氏は京都大学大学院工学研究科の教授で世界でも名だたるな分析化学研究の第一人者。同氏は東京大学工学部合志陽一教授の研究室で学び同大学院で博士号を取得。同大学生産技術研究所の教務技官・助手、理化学研究所基礎科学特別研究員を経て、1993年に京都大学工学部助手、助教授を経て 2001年から教授の職にある。幾つもの学術賞を受賞しており国際学会からの招待講演が多い。

 世界的にも認められた分析化学の研究者の河合潤氏が、司法の領域の科学鑑定にかかわったきっかけは単純なものだった。弁護士から検察が示している鑑定の読み方を問われて、書面を確かめたことが始まりだった。鑑定書を読み進めていくと化学分析としては不正な内容があり、法的な側面で捉えると捏造とすべき内容に驚く。河合潤氏は検察が提示した鑑定書の問題点を指摘する。この指摘以前に裁判所は検察が示した鑑定書は被告の有罪を決定づけるものであることとして、最高裁は死刑判決を出している。

 日本分析化学会での同鑑定についての河合潤氏による講演は聴講者が廊下にはみでる状態であり、同氏の論文への閲覧のアクセスはとびぬけて多い。この学会の反応の全体としては河合潤氏の説明を是とする状態である。にもかかわらずこの問題に公衆の面前で声をあげる者はいない。同じものでないという分析結果を誤魔化すために数値あるいは桁が大きくなるほどに目盛りが小さくなる対数処理を施すという手法がとられていた。対数処理で図形を作成するという誤魔化しの手法を分析担当者に教えたという大学教授の言葉を河合潤氏は聞いている。自慢げに語ったのだという。このような事情があるから学会ではこの問題に声をあげる者はいない。検察の言いなりになって検察に都合の良い鑑定をする者がいて、検察あるいは国家権力はこのような者を常に抱えているとされる。

 以下は『不正鑑定 カレーヒ素事件』(河合潤著 日本評論社 税込 3,300円)の目次。
はじめに
第1章 カレー毒物混入事件(1998年7月25日)
第2章 2017年地裁決定における重大な転換
第3章 亜ヒ酸は同一ではなかった
第4章 科警研鑑定と中井鑑定の関係
第5章 第2審から再審請求まで
第6章 頭髪鑑定の問題点
第7章 職権鑑定
第8章 世界の動向と裁判の問題点
おわりに

 計量計測データバンク編集部による解説。
本書が対象として取り扱うのは1998年7月に起きた和歌山カレー毒物混入事件の科学鑑定である。「はじめに」と8章の本論および「おわりに」で構成される。第1章「カレー毒物混入事件」、第2章「2017年和歌山地裁決定における重大な転換」、第3章「亜ヒ酸は同一ではなかった」、第4章「科警研鑑定と中井鑑定の関係」、第5章「第2審から再審請求まで」、第6章「林真須美頭髪鑑定の問題点」、第7章「職権鑑定」、および第8章「世界の動向と裁判の問題点」の8章。

 事件の概要と裁判の結果。
 1998年7月25日、和歌山市園部地区自治会主催の夏祭りで振舞われたカレーライスを食べた者のうち4人が死んだ。67人が腹痛などにより病院に搬送されている。犯人と疑われた被告は、1998年 12 月29 日、和歌山地方裁判所に起訴され、2002年12月11日に殺人、同未遂、詐欺、同未遂の8つの公訴事実で有罪となり死刑の判決を受けた。控訴審の大阪高等裁判所も、2005年6月28日、控訴を棄却し、最高裁判所(第三小法廷)も、2009年4月21日、被告人がカレー毒物混入事件の犯人であることは、合理的な疑いを差し挟む余地のない程度に証明されていると認められるとして上告を棄却し、死刑判決が確定した。

 和歌山カレーヒ素事件では、化学分析による鑑定を根拠に死刑判決が宣告された。鑑定人たちは殺人に使われたとされる凶器の亜ヒ酸と被告人関連の亜ヒ酸とが異なることを知っていた。亜ヒ酸が同一だと見せかけるため、濃度比を百万倍して対数(log)によって図を作成。3価ヒ素(亜ヒ酸)を検出できない分析方法を用いて、被告人の頭髪は高濃度の亜ヒ酸が付着していると断定。河合潤氏は、鑑定書や証言の不正を発見、つまり「鑑定不正」を見破る。

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最終更新日  2024年02月23日 00時00分13秒
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