EVIL 東京駅おもてうら交番・堀北恵平
EVIL 東京駅おもてうら交番・堀北恵平【電子書籍】[ 内藤 了 ] だんだんだんだんこのシリーズが好きになっていく。 内藤には本シリーズと藤堂比奈子のシリーズがあるが、私はそのどちらも好きだ。 で、どちらもKindleunlimitedに次巻が入っていないので、きょうなんざあ、BOOKOFFで紙の本を探しましたよ。 そしたら、藤堂比奈子のほうがありましたな、一冊。 それくらいハマってしまった。 さて、本作であるが、昭和30年代の現職刑事による若手警察官殺害事件がプロローグで、ここ数作始まるが結局本作でもその謎は解かれませんでしたな。 ばかりか、うら交番への道がどうやら東京駅の改装によって断たれそうだというところまで話が進んだ。 結局本作は堀北恵平の人間性が読み手の共感を呼ぶんだろうね。 警察官としての矜持がはっきり示されている。 反面、昭和30年代の永田のような悪徳警察官の姿も描かれて、警察官はいかにあるべきかという問題を読み手に提示するわけだ。 そういう人間性に関する物語なので、事件そのものはそっちのけ、読後一体どんな事件でしたっけかということになる。 事件はおもて交番の前で起きた通り魔事件だった。 恵平が犯人を現行犯逮捕するる。 ひと騒ぎしたあと交番近くに風呂敷包が忘れされられているのに気づくが、その中には人間の心臓が入っていたという話でしたな。 あと、作品中恵平が何度かこちら側から昭和30年代に行けるのなら、あちらからもこちらの世界に来ている人がいるのではないかという推定をしているが、そのことも多分今後大きな本シリーズを解く鍵になりそうだ。(1/28記)