わたしの「南無妙法蓮華経」
わたしの「南無妙法蓮華経」【電子書籍】[ ひろさちや ] 法華経に関してもひろさちやは独特の仏教観を呈する。 その考えは実人生や生活に直結する。 次の, 昔は、いくら努力しても、失敗したり、うまくいかない人もいました。 世の中はそういうものだと思われていました。 ところが高度経済成長期というのは、みんなが伸びた時代でした。 努力しない者でも、みんなよくなったのです。 九十パーセント以上が中流意識を持つようになりました。 だから、もっと努力したら、もっとよくなったのです。 そこで、「なにごとも努力したらうまくいく」という神話ができました。 だから、いまの年寄りは、その価値観にしがみついています。という見解は,おもしろい。 同感である。 今は,そうでないということを自覚しないと,大変なことになる。 つまり,ここでもひろ流に考えて大事なことは,仏の物差しと人間の物差しの違いということになろう。 このことは特に孫に対して考慮しないと,大変なことになる。 さて本書は,南無妙法蓮華経なのだが,実は,そういう題名のひろさちや仏教である。 ツボは,苦とは, 思うがままにならないことであり, 私達の人生が苦であるのは,私達が欲望を持っているからである。 よって, 欲望をなくせば,苦しみもなくなるのだ。 このことは本当に今まで何度も何度も読んで理解したつもりなのに,相変わらず私は思い通りにならない人生につまずいている。 少しは,前進しているのかどうかは,まったくわからない。 しかしたえず前進しなければならないのがブッディストなのだ。