東京パラ卓球のヒロイン候補 古川佳奈美さん 西日本スポーツ8/2
東京パラ卓球のヒロイン候補古川佳奈美さん必殺サーブのお手本はあの人気グループ2020/8/2 6:00 (2020/8/2 6:49 更新) 西日本スポーツ 林 原弘全文と写真魔法サーブの使い手が東京で頂点を狙う! 卓球女子知的障害(クラス11)の古川佳奈美(23)=博多卓球クラブ、福岡市出身=が、来年に延期された東京パラリンピックの代表に内定した。得意技は知的障害の選手では珍しい「しゃがみ込みサーブ」。2021年のヒロイン候補が初めてのパラ大会で飛躍の時を迎えようとしている。 ■福岡市出身23歳 待ち望んでいた決定が出たのは7月1日だった。日本知的障がい者卓球連盟などは東京パラリンピックの内定選手を発表。世界ランキング5位古川の初めてのパラ大会代表入りが決まった。「あまり実感が湧かない。『内定したんだな。ちゃんとしなきゃ』という感じです」と笑う。小学4年の時、知的障害と広汎性発達障害があると診断された。それでも体を動かすことが大好き。中学校では卓球部に入った。「これが楽しかった。同学年は小学校からの友人と私の2人だけ。試合にもすぐ出られた」。高校でも卓球部に所属。就職後も続けようと福岡県新宮町の「博多卓球道場」新宮教室に通い始め、今も師事する井保啓太コーチ(35)と出会った。井保コーチには「卓球を一から教えてもらった」。井保コーチは高知・明徳義塾中3年時に全国中学校大会16強に入り、指導者となってから知的障害者を教えた経験があった。古川について「最初は我流だったが、筋はいいと思った。ただ負けそうになると気持ちが切れる。『そんな卓球をしたら、親や僕も含めて応援してくれる人が悲しむぞ』と何度も言い聞かせた」と振り返る。 それでも2017年のFIDジャパン・チャンピオンシップで古川は3位に入った。その帰路の空港で井保コーチに告げた。「しゃがみ込みサーブをやってみたいんです」。投稿動画サイト「ユーチューブ」で見て「かっこいい」と思ったのがきっかけという。しゃがみ込みながら全身を使ってボールに強い回転をつける「しゃがみ込みサーブ」は、16年リオデジャネイロ五輪女子シングルスを制した丁寧(中国)らトップ選手が使うが、動きが大きく知的障害者の習得は難しい。そこで井保コーチが取り入れたのはEXILEのダンスだった。1日1時間はサーブの練習に充てた古川は、踊りに合わせて動きをマスター。「サーブの打ち方が分かりやすくなった」。今では回転、曲がり方を変えて5種類以上打ち分けるという。井保コーチは「ここ2年くらいで、試合で完全に使えるようになった」と目を細める。2018年の世界選手権と昨年のジャパン・オープンで、16年リオデジャネイロ・パラリンピックを制したコスミナ(ウクライナ)を破って、ともに3位。昨年のジャパン・オープンと今年3月のスペイン・オープンでは、世界ランキング1位のプロコフェバ(ロシア)にフルゲームの末惜敗した。「特にジャパン・オープンではコスミナにも『勝てる』と思えた」と自信をつけた。井保コーチが挙げる課題はブロック。「プロコフェバはカットマン。ラリーを何回も続けられるようにしたい」と語る。コロナ禍で東京大会が延期となっても、古川は「中止か延期だと思っていたので、中止よりは良かった。今、大会があっても勝てません」と前向き。「もっとパワーアップして、金メダルを取りたい」と目を輝かせた。 ◆古川佳奈美(ふるかわ・かなみ)1997年7月27日生まれ。福岡市の和白中で卓球を始め、2012年福岡で開催されたパラ卓球の「FIDジャパン・ユースオープン」で優勝。立花高を経て、北九州市のめんたいこ工場で勤務。FIDジャパン・チャンピオンシップでは18、19年も3位。18年世界選手権で銅メダル。目標の選手は今年全日本選手権男子シングルスを制した宇田幸矢。161センチ、48キロ。右シェーク。 ■古川アラカルト ◆めんたいこ工場から道場へ福岡市在住で北九州市内のめんたいこ工場で勤務する古川の1日はハードだ。平日は午前5時に起床し、月水金曜は午前7時半から同11時、火木曜は午後5時まで、めんたいこの入れ物を並べる仕事など行う。そこから福岡県新宮町の道場で練習。今の道場を選んだ理由の一つも「帰り道にあるから」。◆勝負メーク 試合になると髪を紫色や緑色にする。井保コーチに「試合でのスイッチの入れ方が分からない」と相談すると「おしゃれ好きなら、試合前にメークして切り替えればいい」と言われた。「メークをすると『頑張るぞ』という気持ちになります」◆コロナ禍 3月のスペイン・オープン後、スペインで新型コロナウイルスの感染が急速に広がった。そのうち日本国内でも感染が拡大し、道場が休止したこともあって主に自宅でトレーニングを続けた。本格的な練習再開は6月になってから。「全然試合をしていないので、とにかく試合をしたい」■11クラスに分かれて競技 パラ卓球 パラリンピックの卓球競技は、障害によって11クラスに分かれている。クラス1~5が車いす、同6~10が立位、同11が知的障害で、数字が少ないほど障害が重い。東京大会では個人戦が男子11クラス、女子10クラス(1と2は合同)。団体戦は男子が1~2、3、4~5、6~7、8、9~10、女子が1~3、4~5、6~8、9~10で実施される。 立位のクラス7、9で男子1人ずつ、知的障害で男子2人、女子の古川が東京大会代表に内定。長崎・瓊浦高時代に健常者の大会でも活躍した知的障害男子の18歳、浅野俊(たかし)=PIA、長崎市出身=は昨年のアジア選手権優勝、他の4人は世界ランキング上位で代表権を獲得した。他の選手は来年の世界最終予選などで、東京大会出場を狙う。「しゃがみ込みサーブ」を打つ古川井保コーチ(左)と話をする古川 東京パラリンピックの卓球代表に内定した古川記事リンク西日本スポーツ東京パラ卓球のヒロイン候補 必殺サーブのお手本はあの人気グループ 8/2の記事福岡県のローカルスポーツ新聞だが伝統も歴史もある有名紙。どこの新聞いや紙媒体の売上は長年右肩下がりだ。しかし記事の内容は、丁寧でわかりやすい。福岡愛もスポーツ文化もパラ卓球や障がい者への理解もありそうで素晴らしいと思う。しゃがみこみサーブ(トマホークサーブ)の経緯は自らの考えなんて凄い。スポーツ選手はコーチや監督の言うことは守る。自分から技術的な希望を提案するのは一流選手か、選手との信頼関係が強い優秀な指導者とのあいだにのみ成立すると想像する。これまで私は古川さんのお母様も素晴らしいと書いたが、井保啓太コーチも古川さんを支える重要人物であることがわかった。要注目。ダンスそれも流行系今風?取り入れやすさを考慮したコーチのアイデアも素晴らしい。課題はブロック。ということも注目したい情報。記事になるくらいなので相当対策しているのではないだろうか。そして、「もっとパワーアップして、金メダルを取りたい」と、前向きだ。ぜひとも檜舞台に立って成果を発揮してほしい。1枚目の写真の壁に美誠ちゃんのポスターが大きく写っている。ニッタクのものだが二人の接点はあるだろうか。共にメダル獲得してテレビ対談でもして頂くと嬉しい...妄想。世界選手権3位だが、まだ超有名選手ではない古川さんクラスだと専門誌や専門メディアでない限り、技術的な事が記事になることは少ない。記者も新聞社も素晴らしい。ありがとうございます。次回も宜しくおねがいします。西日本スポーツさん。8月になっての古川さんは8/3に同じVICTASアドバイザリー契約の木原美悠さんと小塩遥菜さんにお誕生日おめでとうのツイートをした。小塩さんから「会えたら話したいですね」とリプありました。インスタでも所属先のシャツを投稿されていました。今日紹介した新聞記事もRTされていました。ぼちぼち何かの発信あればうれしいなあ。SNSの発信をよくされるほうなので、「9月なのに暑いです」とか「お気にリのアイス」とか得意なお菓子作りとか挑戦中のお料理とかもちろん卓球ネタは大歓迎です。最近の調子とか練習に取り入れているものとか。宇田幸也さんネタも。何でもいいのです。一言でもあれば喜びます。その一言で、元気と体調に大きな変化なく過ごされているのが想像できますので。もちろん便りのないのも無事の証拠です。私達ファンが盛り上げたいですね。古川佳奈美さん Twitter古川佳奈美さん Instagramこれまでの古川佳奈美さんの投稿記事古川 佳奈美さん 東京2020パラリンピック出場権獲得古川佳奈美さん テレビ番組出演情報 パラ☆DO! 8/1(土)東京パラリンピック1年前他 パラ卓球-4投稿西日本スポーツは西日本新聞社が発行するスポーツ新聞略称は西スポ 発行部数 10万強神様・仏様・稲尾様のフレーズを生む西日本新聞社の西日本新聞は朝刊59万3354部※発行部数は、全国紙、ローカル紙を含め九州一 ラクスルのデータ福岡県の基本情報人口: 5,071,968世帯数:2,110,468046 面積: 4,977.2 k㎡ 県庁所在地:福岡市福岡県の新聞購読シェア一般紙西日本新聞 38.57 %読売新聞 15.68 %毎日新聞 12.99 %上位3つを合わせると全体の半数以上この他にも朝日新聞、日本経済新聞、産経新聞などの全国紙、福岡県民新聞、有明新報、久留米日日新聞参考都道府県別新聞シェア朝毎読日経 VS 地方紙のシェア争い 都道府県別発行部数一覧以下3枚は日本財団パラリンピック・サポートセンターの運営するOEN2020東京2020パラリンピック 特設サイトから①トマホーク②ラケット③集中 保存済みの写真ではこれが一番好きです。わずかにボールが手のひらに覗いています。end