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カテゴリ:SF小説
日本SF屈指の名作。 途轍もない規模の物語である。 伝説の都市アトランティスを見つめたプラトン、婆羅門の教えの先を見つめた悉達多、永劫の闘いの先を見つめた阿修羅王、神の意思を見つめたナザレのイエス達が、遥か未来サイボーグと化して闘い真実を目指す壮大さに圧倒された。 神とは、この世界をこの世界の外から操る者とは誰なのか。 一体幾つのこの世界の外があるのか。 何の為に破滅は造られるのか。 あしゅらおうが物語の果てに見つけたのは喪失だった。 我々は喪失があるから闘えるのだろうか。 そのままではどうにもならないから闘うだけなのだろうか。 喪失こそが原点で、行動の生みの親というのか。 生が有るから死が有り有が有るから無が有るのではなく、死が有るから生が有り無が有るから有が有る。 探し求める為に真相が有るのだとしたら、一体目的とは何で手段とは何なのだ。 著者が影響を受けた作品に、クラークやヴァン・ヴォートの作品があるのに納得。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.12.29 08:51:09
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