草の根の差別というのは見つけたときにちゃんといちいち否定しなければいけない
「国葬反対の8割、隣の大陸から」 三重の自民県議がツイート どの世界にもこの手のデマを平気で流す人間はいるのですが、それが選挙で選ばれた公人がツイッターという誰でも見られる公の場で、自らの立場を明らかにしていながら発言するとしたら・・・ まず、基本的な考えとして「国葬反対の8割、隣の大陸から」というのが全く情報的価値を見出せない。というか、どうやってその隣の大陸(中国、韓国を指しているのでしょう)の反対であるという統計を出したのか?この人は「分析が出ている。と、今日の講義で伺った」と書いておりますが、まずその講義をした人が誰なのかを言わない限り、ツイッターに書いた本人が言ったのと同じです。 と、同時に、今回の国葬反対の世論調査は大手新聞、共同通信、テレビ局、その他地方紙、各種の世論調査で、どこも過半数が反対となっております。これは保守系とか政府寄りと呼ばれるメディアでも同じ。 つまり、でたらめです。 ちょっと統計学を学べば簡単にわかるデマであり(そもそも8割もの人間が中韓の人間に行われ反対派に回れる世論調査などを一社ならともかく複数のメディアの調査で行えるわけがない)バカバカしいと思う話ですがこういうバカバカしい話を意図的に流す行為が愚かな差別主義の表れです。しかも記事だとこの議員は過去にも同様の差別的書き込みをして議長から厳重注意を受けている。 と、同時に、この手の言説を拍手喝采する人間が少なからずいるということ。匿名掲示板のような便所の落書きを「マスコミが隠す真実!」などというあおり分を画面いっぱいに書いて流す、音声合成で作られたヘイトスピーチに感化され、これが真実と・・・もちろん、メディアは疑うのにその誰だかわからない映像の情報は鵜吞みにする人。 上の話に戻りますが、国会議員はテレビによく取り上げられますけど、地方議員、特に市議会レベルだとニュースになりにくく、それこそ差別発言を平気で行うような人が普通に当選します。 こういう草の根の差別というのは見つけたときにちゃんといちいち否定しなければいけない。でないとどんどん広がる。 「街角の差別がアウシュビッツにつながった」という言葉を我々は常に心にとどめておきたい。