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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2007.01.14
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カテゴリ:シンギュラリティ

「人間がサルやコンピューターと違うホントの理由」 脳・意識・知能の正体に科学が迫る 
ジェームス・トレフィル著 家泰弘・訳 日本経済新聞社 1999/2 原著1997



 んだか、この長たらしいタイトルは草思社の一連の邦訳本を連想するが、もともとは「ARE WE UNIQUE?」私達は独創的なのか、というのが原題である。その答えはズバリこうなる。

 かつて神秘であったものでも、その多くは科学の合理的思考の守備範囲に取り込まれてきている。意識の問題の最前線においても将来何が起こるかを推測するのは、私にとって、競馬を観戦していて馬券を買うときに、これまで出場したすべてのレースで勝った馬に投票すべきかどうか尋ねられるようなものだ。その馬が次のレースにも絶対勝つと証明することはできない。かといって、その馬に賭けないというのもまったく愚かなことだろうp278

 の本は、1999年に翻訳された本だが、原著は1997年にでている。まさに世界的にインターネットが爆発的につながりはじめた時代であり、まだ、この時点では、コンピュータチェスは、人間に勝つことができなかった。しかし、現在では、IBMのチェスコンピュータは、人間のチェスチャンピオンに勝利することができるようになって、何年も経ている時代である。ネットの進化も尋常ではない。はるかな変化を遂げてきている。

 しかし、そのような変化を考えてみても、この本の姿勢は、誠実であり、今でも読む価値のある一冊のように思える。本書においては前半部で、生物学的考察やバイオテクノロジーについての言及に多くのスペースを割いている。私はこのブログをスタートするにあたってネット社会でつながる人間の意識はどうなるのか、というところに一番の関心をもっていたので、工学的な研究が主に視野にはいっていたのだが、ここに来て「マトリックス」というカテゴリ創設にからませて、これらのバイオの世界について学習しなくてはならないのだなぁ、と強く感じるようになった。

 半は比較的コンピュータ関連なので、読んでいて理解しやすかった。しかし、バイオテクノロジーなどが、実際に作られ得るのかどうかというのは、まだまだ五里霧中といっていいだろう。

 コンピュータのような機械ははたして意識をもちうるのだろうか?(中略)人間が意識をもつのと同等の意味で意識を有する機械を作ることが可能ということになるかもしれない。あるいは、多くの人が「意識がある」と認めるような一連の属性をもつ機械でありながら、人間の脳とは似ていないもの(つまり、人間とは異質の意識をもつもの)を作ることが可能ということになるかもしれない。あるいはまた、そもそも意識や人間の脳を真似えうような機械を作ることは不可能という結末になるかもしれない。私が主張したいのは、それがまだ答えの見つかっていない問題だということだけである。p300

 んと誠実な解答であろう。千万語を費やしたあとの結論として、私はこの結論を諾とする。「それがまだ答えが見つかっていない問題だ」として、きちんと把握しつづけることは大切だ。科学的な探究心を失ってしまってはいけないし、怠惰になって哲学的な思索を怠ってもならない。そして、いたづらに神秘性を否定するところに走ってもならない。自分の二本の足で歩きながら、自分の頭で考え、自分とは誰かを瞑想しつづける、一人の地球人でありたい。

末に参考文献リストがあったので、追記しておく。

著者推薦

DNAに魂はあるか』フランシス・クリック 1995 原著1994

数学から超数学へ』エルンスト・ナーゲル 1968 原著1958

皇帝の新しい心』ロジャー・ベンローズ 1995 原著1989

言語を生みだす本能』スティーヴン・ピンカー1995 原著1994

人と話すサル「かんじ」』スー・サベージ・ランボー1997 原著1994

心は薬で変えられるか』スコット・ヴェッジバーグ 1998 原著1996
訳者推薦
マインズ・アイ』ダグラス・ホフスタッター 1992 原著1981

コンピューターは考える』パメラ・マコーダック 1983 原著1979

クォークとジャガー』マレイ・ゲルマン 1997 原著1994





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Last updated  2009.02.04 21:27:42
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