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カテゴリ:アガルタ
「性と宗教」 タントラ・密教・立川流 笠間良彦 2000/5 柏書房 インドから発生したタントリズムは、11~12世紀のチベットでさらに磨かれ、密教として更にその精緻さを極めようとしていた。時を同じくして、日本の鎌倉時代に、仏教の中に大胆に性をとりれようとしていたのが、真言宗立川流だった。仁寛によって開かれ、南北朝時代に文観によって大成されたとされる密教の一派である。 時期を同じくして隆盛を誇ったということは、その時代に、交通・情報のネットワークが発達して、地球上の各地で多発的に類似した文化が興ってきた、とも考えられるし、まったく独自の文化のなかでシンクロニシティが起きていた、ということも考えられる。しかし、その修行に使われる法具やマントラ、美術品とかが、極めて類似しているから、世の大勢にならずとも、その道のネットワークが秘かに発達していて、互いに影響しあっていた、と考えるほうが妥当であろう。 ところが、このようなタントラ・密教・立川流といったものは、その宣伝力や浸透力に比して、誤解され曲解されて、その修行方法が誤って用いられることが多かったようだ。一般的には、なかなかそれを一貫して用いることは難しく、邪教として封じられてしまうことも多かった。もともと文献よりも実践が重んじられたであろう流れのなかで、残された資料は極めてすくない、とされる。 「性と呪殺の密教―怪僧ドルジェタクの闇と光 」正木晃 を彷彿させるこの本の内容は、極めて真面目な研究書ではあるのだが、実践への誘惑を持ち続ける限り、やはり、その危険性を心して読まなければならない一冊ということになるだろう。 立川流は、日本の南北朝の時代、とくに南朝に護持されたということだから、この辺の系譜から、日本の神道や、天川などのルーツを探っていくのも一興かな、と想う。名取市愛島の道祖神と中将実方との絡みに触れているのも面白い。弁財天などの紹介も楽しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.31 12:53:01
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