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カテゴリ:2nd ライフ
![]() 「Linuxカーネル2.6解読室」 高橋浩和 /小田逸郎 2006/11 ソフトバンククリエイティブ 単行本 511p No.849★★★★★ いくらカッコつけてLinuxを語ったところで、せいぜい中古パソコンにLinuxOSのいくつかをインストールした程度なので、ホントは、な~~にも語れることなんかない。いくらWin対Linuxなんて抗争を語ったところで、ホントはなんにもできない。所詮、WinでできることをLinuxでもできることを確認する程度。無料だからいい、オープンソースだからいい、フリーソフトウェアだからいい、バーザール方式だからいい、と言っても所詮、岡惚れしているだけだ。 でもでもでも、Linuxコミュニティに参加してなくったって、こうして、たまにLinuxを話題におちゃらけてみたり、自分のパソコンに入れてその使用感覚をシェアするのも、立派なLinuxボランティア活動の一部だ(かなり、なぐさめ的ではあるが)と、聴いたことがある。だから、たまには、この話題をすることにしている。 ところでだ。この本はLinux、しかもカーネルについてだ。しかもB4版のなんと500ページを越す分厚い本である。誰が一体こんな本を読むのだろう。いや、世の中に、このような専門書があるのは、当然だとは思うが、いつも行くいくつかの図書館の、しかも一番小さな図書館のパソコンコーナーにあった本である。所詮、数万の市民しかいないこの街の一体誰がこの本を読むのだろう。いや、読む前に、この本がこの図書館に入ったのは何故だろう、と、きょとんとしてしまった。 この頃はだいぶ図書館へのリクエストも増えたが、大体は、周囲の図書館にあるし、ないものは時間がかかるが、遠方の図書館からも取り寄せてくれる。で、新刊でも、マイナーな本は購入してくれない。たまに購入してくれるのは、私以外にも読んでくれそうな本だ。あまり希少本は最初からキャンセルされる時もある。 なのにである。この「Linuxカーネル2.6解読室」というこの本は、一体どのような判断でこの図書館の一般開架に鎮座することになったのだろうか。近くにLinuxerが人知れず住んでいるのだろうか。あるいは、誰か図書館のスタッフに強烈なLinuxユーザーでもいるのだろうか。それとも贈呈本? 5400円もする本だ、そんな簡単に贈呈はしてくれないだろう。不思議だ。 Linuxを語る人は多い。しかし、実際は、Linuxのアプリケーションを語っていたり、いろいろなLinuxOSを語っても、しょせんはいろいろなOSのディストリビューションを語っているだけであって、本当の意味でのLinuxではない。リーナス・トーバルスが中心となって管理しているLinuxとは、実は、このOSの中でもさらに中心となるこのカーネル部分のことだけを指して言われているのだ。 カーネルだけ、と言ってはみたが、実は、そのカーネル・コードはなんと500万行にも及ぶ膨大なものだという。かなり大きくて分厚いこの本だが、一ページ50行として500ページだから、わずか25000行。ということは、カーネルが一行一行印刷されたとしたら、この本200冊が必要だということだ。あへ~。本として積み上げてみるとするなら、一冊3センチ5ミリあるので、7メートルの高さになるのである。 ![]() しかもだ、その膨大な一行一行には、すべて整合性があり、ちょっとでもバグあれば、すぐ訂正され、しかも、定期的にバージョンアップされているのだ。唖然。いくらそれがオープンにされているからといって、そのLinuxカーネルをいじれるなんて人は、すくなくとも、私の身近にはいない。特にいまのところは、生まれ変わる予定はないけれど、もし、生まれ変わなければならないとしたら、私はそのようなカーネルをいじれる人間になれないだろうか。 なにはともあれ、Linuxに感謝し、そのコミュニティに感謝し、その本を作ってくれた人々に感謝し、その本を図書館にいれてくれた人々に感謝して、私は、この本を借りてきた。書いてあることは、ほとんど解読不可能だが、一ページ一ページをながめながらめくっていると、どこか自分が賢くなったような感じがするから、ますます不思議だ。
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