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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


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2009.01.07
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カテゴリ:mandala-integral

 
「あしどり」 クリシュナムルティを糧とする友へ
高橋重敏 2002/05 いしずえ 単行本 254p
Vol.2 No.503 ★★☆☆☆

 1913年生まれの著者、現在でもご健在であればすでに95歳になられておられるはずだ。すくなくともこの本が出た2002年の時点ですでに89歳になられておられるのだから、なんとも素敵なお爺ちゃんということになるだろう。こんなお爺ちゃんがそばにいたら、絶対に友達になってみたいと思うに違いない。

 本書は、著者の自伝でもあり、クリシュナムルティの世界へのガイドブックでもある。著者の訳書にクリシュナムルティ「最後の日記」がある。「クリシュナムルティ人と教え」を編集した「クリシュナムルティ・センター」をも開設なさっているようだ。

 その頃、新宿の住友ビルで開かれている朝日カルチャー・センターの宗教講座に私はしばしば顔を出していたが、現代の神秘思想家たちについての講義が次々と展開され、私の興味をそそった。そうした一日、Yというその道の専門家の話で、グルジェフ、ツインビー、ラジニーシなどと一緒にクリシュナムルティの名が述べられ、Yはこのひとたちの悟りの程度についてYなりの裁定を下していた。Yによれば、彼ら全員の悟りの段階が85点~80点なのに、クリシュナムルティひとりだけが70点だというのである。私はYが最高点をつけたラジニーシの瞑想センターが大岡山にあるのを思い出し、早速そこへでかけることにした。バグワン・ラジニーシもまだこの世に顕在で、年齢的にも私より若いのが何よりの魅力だった。ラジニーシの著作は2、3原書で読んでみたが、歯切れのよいキビキビとした表現が随所にあり、読んでいて小気味がよかった。殊にラジニーシが開眼したときの描写や100種類以上にも及ぶ瞑想法の説明などが強く私の印象に残っていた。 p144

 これは1980年代前半のことだろうから、著者70歳ころの出来事だと思われる。その後、著者は大岡山のOshoセンターのグループワークに参加しているが、結論としては、お気に召されずに午前中だけでお帰りになったようだ。

 1913年(大正2年)生まれの大先輩に、ましてや学識もあり、行動力もあり、すばらしい社会貢献もおありになる人生の大先達のお話は、ただただご拝聴するに限る。だが、同じ人間として、道を求めるのに、性別、年齢、職業など、なんの差別もあってはならない、という仮定の上で、ひとこと申し上げることはできるだろうか。

 ひとつ。もし私も95歳になっていて、この友人もまた95歳であったとするなら、この友人の実に好奇心のあふれた行動力と記憶力にまずは称賛の辞を寄せるであろう。たぐいまれなる存在だ。

 ふたつ。しかし、その行動力と好奇心は、何か他のことの裏返しだったのではないか。なぜにそれほど行動しなければならなかったのか。なぜにそれほど好奇心に満ち満ちていなければならなかったのか。

 長い長い人生である。自分の人生を振り返り、可能な限り正直に記録されたことには敬服するのだが、その時々にでてくる、ともすれば「宗教遍歴」とでもいうべき、各団体との接触には、はっきり言って違和感を感じたことを申し上げておかなくてはならない。

 最終的にクリシュナムルティを「糧」として日々を送られていることに対しては、同慶の念を禁じえないが、しかし、それはまた、クリシュナムルティが、周辺に集まった人々に対して求めたことだったのだろうか。

 むしろ、これだけの旅をし、最終的にクリシュナムルティに道を見つけた人なのだったら、「高橋重敏センター」でもおつくりになったほうがよかったのではないだろうか。なぜに、最終的に、自らの人生にクリシュナムルティの冠を載せたのだろうか。

 若造が言葉を慎まなくてはならないことは存じてはいるが、しかし、申し上げておかなくてはならない。やはり、この方の魂は、非常に若いのだろうと思う。肉体的な年齢よりも、はるかに魂の転生歴がお若いのだろう。

 なにはともあれ、このような方のこのような本が残されていることに、歴史的な記録としてまれな存在感を感じる。これほどの社会的な人生と内面的な旅をされたこと、そしてそれを記録として残されたことに、稀有なものを感じる。類書は少ないのではないだろうか。






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Last updated  2009.01.07 13:15:26
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