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カテゴリ:読書 小説
前回読んだ九つの殺人メルヘンの続編にあたり、女子大生も大学院生になり、ヤクドシトリオも年を重ねながらもヤクドシトリオと名乗っている事と、前回のラストの兼ね合いでヤクドシトリオの1人が立場が変わったくらいの変化で、基本路線はほぼ同じ。
ただし、今回は8つの日本の昔話というのが大きな違いとなっています。 取り上げられるのは、「浦島太郎」「桃太郎」「カチカチ山」「さるかに合戦」「一寸法師」「舌切り雀」「 今作の方が連作短編のフォーマットがかっちりとしていて、まずはヤクドシトリオの昔懐かしい話。 アニメ、映画、ドラマ、お笑い、フォークソング、スポーツ等を話して、一区切りつくと、現実の事件に話を振って、その話を聞いた女子大学院生が日本の昔話を引き合いにだして、昔話の解釈論とそれに見立てて事件の真相を推理するという、安楽椅子探偵もののパターンで解決すると。 ヤクドシトリオの持ち出すものは、私にとっては完全に歴史の勉強の範疇にはいるくらい、分からないものがほとんどになりますが、まぁメジャーどころは分からなくもないということであり、よくもまぁ細かいところに話を突っ込んでいるよなぁと、同時代の人間にはたまらないんだろうけどもという感想だったりもしますかね。 で、今回は日本の昔話であり、解釈論も比較的分かり易い部分もありますかね。 これも気楽に読む分には面白いには面白いですね。ミステリーとしての驚きは薄いですし、思い出話の方に力点が行き過ぎているきらいはありますけども(苦笑) 浦島太郎の真相 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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