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カテゴリ:読書 小説
歴史の謎、真実について考察しながらああでもないこうでもないと語る形式のミステリーになります。
居酒屋で語られる所などからも、鯨統一郎の「邪馬台国はどこですか?」や「新・世界の七不思議」を思いだしますが、これらが研究者が言いあいをしているのと比べ、今作は考えるのは歴史の専門家ではなく、映画監督とシナリオライターであり、基本的にシナリオライターが映画のために調べた事から、真実を考えるという形になります。 シナリオライターと言う事で、純粋にしゃべりだけではなく、検証する時代の真実と思われるものを小説形式でレポートで用意し、それを受けての事になります。 扱うネタは、巌流島の決戦、忠臣蔵、新撰組の池田屋事件、鍵屋の辻の4つ。 詳しく知っているかどうかは別にすれば、最初の3つがとりあえずどういう事かくらいは、タイトルを見ただけでも分かったのに比べ、鍵屋の辻は渡辺数馬の仇討ではぴんとこないで、荒木又衛門の36人斬りというネタになっているものと出てきて、なんとなくそういう話があったようなと思った程度ですね。 こういう歴史ネタですと、定説から論理のアクロバットをどうやって見せるかが勝負となってしまうのですが、力技感はそれほどは強くないですかね。 比較対象が、力技も力技だからそう思えるのかもしれないですが(苦笑) この手の歴史ミステリーって、もう少し書かれてもいいよなと思えるくらいに、楽しめますね。 なかなか書くのは難しいとは思いますけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年09月22日 21時45分09秒
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