256096 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

呑んだら読むな_読むなら呑むな

呑んだら読むな_読むなら呑むな

Recent Posts

Category

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

Favorite Blog

散歩で撮った鳥達;… New! 大分金太郎さん

ピンチをチャンスに… みらい0614さん

納古山再び・・・満… kiki2406さん

徳永聡子(編)『神… のぽねこさん

『鬼怒川』有吉佐和子 ばあチャルさん

2019.11.14
XML
カテゴリ:現代文学一般
​ 「死様」をテーマにした6人の作家による競作小説のうちの1冊。荻原さんの作品なら外れはないだろうと思っての図書館本。字が大きい150ページ、図書館本なので得したような損したような・・・普通の文字サイズで全部をまとめて1冊か2冊にすればいいのにと思ったが、これは業界の販売戦略なのかもしれないとも・・・

●タイトル「誰にも書ける一冊の本」は、人は誰でも自分の人生をについて振り返れば一冊の本が書けるという意味。読みたい人がいるかどうかは別ですね。

〇「こんなところ。こんなところ。こんなところ。」「私も人を殺したことがあるのだと」「何を言われようが、私は自分の心の声に従った」「息子よ、娘よ。人生は何をなしたかではない。何をなそうとしたかだ。」
●父親の臨終後に母親から渡されたのは父親が書いた私小説?もしかしたらフィクション?を読みながら自分の知らなかった父親の人生を知る息子の視線から書かれた小説。生まれ故郷の福島から北海道開拓団の家族として過ごし、海軍に志願して参戦、戦後は労働運動にも関わった父親の人生と自分の人生を重ねて考えてみる息子。この本は出版したくて書かれたものではなくて残った家族に読んでほしかったものだろうと考えて出版するのは止める。

〇誰もが、父の長く短い物語の登場人物たちだ
●葬儀に参列する人たちの姿に父が書いた物語の登場人物がリアルなノンフィクションと感じる主人公。

●エロ雑誌を隠す場所に使っていた机の引き出しの底板のエピソードは好きです。そこにあったのは茶封筒に入った古い写真だった

●職業柄の必要性というよりは関心から、人がなくなる「その日」の前後の本人や周囲の人に関わる本はノンフィクションに限らずフィクションもたくさん読んでいる。「その日」に関わる本の感想や体験を書いていくような場を作れたらいいなと思う。

●まあそれなりには面白かったと思うので、このシリーズ他の作家さんも読んでみようかなと思う。つまみ食いしていたらまた新たな作家さんとの出会いとか既知の作家さんの再発見もあるかもしれないし。
​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.11.14 22:24:49
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.