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テーマ:本のある暮らし(3188)
カテゴリ:本の本の感想
「本の雑誌」で2012年から2015年の間に掲載された同題の連載をまとめた本で、著者の津野海太郎さんが自らの老いを感じながら74歳から77歳の間に書いたことになる。ワシより21歳年上。世代が違うので「文化圏」が違うというか、著者の名前も知らなかったし話題になる文学関係の人たちの名前も知らなかったりなじみが薄い人がほとんどだったにも関わらず、昨年還暦を迎えた自分にとってはリアルに共感するところも多く最後まで読んでしまった。
・全体は3部構成で、「壱」は読書の歴史を踏まえた総説的なことを述べて、「弐」は自分の老いを自覚しながら生きる=読むことに気づき、「参」では老いを受け入れながらもこれから読書生活をどう閉じていこうかみたいなことを考える、大まかにいえばそんな感じの構成だと思う。 ・ワシの場合は、読書は大きな位置を占めてはいるけどそれがすべての人生ではないのだが、いや~何だか切実というかよく分かるなあ・・・という感じ、「文化圏」が違うのに何だか共感できてしまった。 「本を捨てない人たち」「減らすのだって楽じゃない」 ・著者は4000冊を若い頃にやむなく処分したと書いてあったが、ワシは基本的に「本を捨てない人」だし、BookOffで本は買うけど売ったことはない人であるが、蔵書が何冊あるかなんて考えたこともなかった。で、数えてみようと思ったのだけどすぐに面倒になった。本がたくさん置いてあるロフトにシーズンオフの扇風機がたくさんあって邪魔で数えれられなかったのだ。でもだいたいは分かるコミック200冊以上?小説やエッセイ、登山関係の本に仕事である医学医療関係の本などで1000冊以上はあると思うが2000冊はないような気がする。素人にしては多いかも?死んだらただのゴミになってしまうので少しずつ整理したいと思うがなかなか踏ん切りがつかない(特にコミックは白土三平や手塚治虫などどうしても手放せない)。 「路上読書の終わり」 ・著者は多忙を極めた現役時代、本は路上で読むのが主体だったらしいが、加齢とともにその習慣は消滅して定年後は机で読むことで新たな発見があったようなことも書かれていた。歩きスマホに対して世間の目が厳しい昨今であるから、路上読書もあまりよろしくないのではないかと心配しつつ最近やってみたりもしたが、路上ではAudibleで耳からの路上読書がいいのではないかと思っている。これは便利ですよ。 〇遅読がよくて速読はだめなのか 〇「正しい読書」なんてあるの? ・なるほどな、自分のスタイルでやればいいでしょってことね!本によってスタイルを変えるとかね。 〇本を増やさない方法 〇近所の図書館を使いこなす 〇退職老人、図書館へ行く ・頑固な読書人にとっては図書館で借りた本を読むなどとはと拒否感があるようだけど、ワシは全然ないのでけっこうなヘビーユーザーになってる。ただし、歴史的文献みたいなものはほとんど借りないのだけどそういう分野にもチャレンジしてみようかなとちょっとだけ思った。ヤマ関係の本は少し借りてるな。 〇60代は、今思うとホンの短い過渡期だったな。50代と70代のあいだに頼りなくかかった橋。つまり過渡期。どうもそれ以上のものではなかったような気がする。 *影響を受けて今までの読書遍歴をまとめてみた ・小学生のころガッコの図書館でかりたSFをよく読んでいたことは覚えているが読んだ本の名前や作家はは全く覚えてない ・小学校5年生で転校してからは友達に借りた楳図かずおの恐怖コミックを読んでいた。あとは巨人の星やあしたのジョーなどのコミックやTVアニメかな ・中学に入ってからは、また友達に借りた平井和正のウルフガイシリーズや横溝正史を読んでいた記憶あり、あとはなぜか布団の中で読んで泣いていた記憶のある「アンクルトムの小屋」、「宮本武蔵」(吉川英治)が思い出される。 ・高校のころは本読まなかったなあ・・・ ・大学に入ってからは反動でたくさん本を読みだした。遠藤周作、大江健三郎、太宰治、高橋和己、庄司薫、サルトル、サガン、マルクス、レーニン、思い出せないけどもっとたくさん読んだ。グレアム・グリーン「情事の終わり」ももう一度読んでみたい思い出の本。 ・社会人になってからはまた読書の幅が大きく広がった。椎名誠から始まったのかな?その後、ミステリーや時代小説、医療や科学の本、コミックなど読みながら35年以上たち、まだまだ知らない作家や知らない世界がありそうな気がして飲んだくれながら本の海でおぼれつつふらふらして生存しているのだ。
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Last updated
2020.01.11 17:45:22
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