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カテゴリ:ミステリー小説
・たまにはイヤミスを読むのもいいかなと思って図書館本。あんまり盛り上がったりひどく裏切られたりすることのないジワっとしたイヤミスで湊かなえさんらしい作品だったのかな?
・人口7000人の港町、鼻崎町を舞台にそこに住む3人の女性の視点から物語が進む。地元生まれでUターンして来た仏壇屋の菜々子、転勤族でやってきた光稀、都会からちょっと胡散臭い芸術村に移住してきたすみれの3人の視点で語る。主人公は事故で歩けなくなって車いす生活の久美香(菜々子の娘)と彼女を健気にサポートする彩也子(光稀の娘)。 ・殺人事件も絡んだミステリーではあるけど二人の少女の健気なウソや芝居が切ない。 ・解説で原田ひ香さんが、「主観と主観の殴り合い」と書いているが、すれ違い程度の表現では足りない、登場人物が自分の正当性を主張するために相手に対して強い感情をもって心の中で叫んでいるということらしい。僕はそこまでの強さは感じないけど、というかみんな弱い人だと思えるのだけど、弱さゆえに殴り合ってしまうのかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.29 21:48:30
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