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テーマ:ひとり山でスケッチ(8)
カテゴリ:山でスケッチ
沢登りって 知らなかった~~という声が多かったので、そのひとつ♪ 山の会に入っていたころ、きのうの 花の絵を描いた年のことです。 多摩川は 上流になると 丹波川となります。 その途中から 川に入って、おいらん淵までの沢登りを、4人でしました。 梅雨の明けていない 7月10日ころ、かなりの雨が降った 翌日、 リーダーは、ベテランの N さん。 前日は 濁流が 岸を洗い流したようで、山ゆりのツボミが落ちていました。 ハンカチに包んで持ち帰り、さしておきましたが、いつまでも固いままなので もう 咲かないのかと あきらめていたら、4日目の朝、咲いてくれました。 一夜のうちに 花開いたんです♪ 心持ち、いじけた感じもありますが、 固いツボミの どこに 力が残っていたのでしょうか? ☆ 丹波川は、大きな滝はありませんでしたが、水量が多く、淵泳ぎの連続! 私は泳げませんが、仲間の K さんは 「わたし、泳ぐの得意」 と言ってました。 川幅が狭く、両側が岩壁…壁につかまって、急な流れに逆らって 進まなければなりません。 足はつきません。 リーダーが先に行って、若者の T 君が次に行って、K さんが行きました。 やむなく、私も行きました。 途中で 動けないでいると、 K さんが流されてきて、私にひっかかって 止まりました。 ふたりで 足のつかない流れの中で、壁につかまりまがら 「泳ぎが得意でも この沢じゃあ だめなんだ~~」と K さん。 「そうか~、泳げてもダメなんだ~~安心した~~」なんて 話していると リーダーの N さんが ザイルを流してくれて、それにつかまって 無事に通過することが 出来ました。 寒い日で 水もまだ冷たくて 休むと 寒くて、がたがた震えて、歯も かみ合いません。 高い滝がありましたが、川原伝いに歩いて 滝の上で 向う岸に 渡ることになりました。 N さんが、ザイルをつけて 流れを斜めに泳ぎ、私が確保しました。 ふたりは 私より 川下にいます。 川の中ほどで N さんが流されて、たちまちのうちに、姿が滝に消えました。 川下にいたふたりはザイルに足をとられて転がりそうに…でも、立ち直り 慌てて3人でザイルを引っ張りました。 引っ張っても、引っ張っても びくともしません。 『そうだ、こういう時は 弛めるんじゃあないのか?』と気がついて 3人でザイルを少しずつ弛めました。 しばらくして、N さんが滝の下の川原を歩いているのが見えて 無事に 私たちのところまで 登ってきてくれました。 「引っ張っちゃったけど、弛めた方が 良かったんですね~」と言うと 「いつ、弛めてくれるんかな~と思っていたんよ~」と N さん。 気のやさしい N さんだから 怒られませんでしたけれど… 薄日も射してきて、少しのんびり歩けるようになり タマガワホトトギスも 咲いていました。 奥多摩から 青梅街道を 塩山にぬける途中にある 柳沢峠の手前に『おいらん淵』というのがあります。 車で通ると 立て札があるので、ご覧になった方もいらっしゃることでしょう。 この『おいらん淵』には その昔の 胸をつかれる悲しい実話があります。 沢登りというか、この日の川歩きは おいらん淵で終り。 あとは、自動車道を ぬれねずみで歩いて スタート地点まで戻りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月10日 16時53分14秒
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