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テーマ:暮らしを楽しむ(388612)
カテゴリ:お話、お話
夜泣きするモミの木 久米川の白山さま(白山神社のこと)は昔、境内も広くて 深ぇ森があって、ご神木のモミの木は、でっけえ木で お社のうしろから鎌倉道を通る人を 見下ろすように立っていたっちゅうことだわい。 木の根元にゃあ、泉がコンコンと湧き出ていて、 小瀬川に音をたてて流れ落ちていたんだと。 鎌倉道を行き来する旅人たちは、遠くからこのモミの木を 目印に歩いて来て、泉の水を飲んで一休みしたことだんべぇ。 明治のころ、このご神木すれすれに鉄道を通すことになってな、 モミの木の根っこは、いらぁ削り取られたんだと。 鉄道は通ったけんど、泉も水がちっとべぇしか湧かなくなって 川の流れもちょろちょろになっちまったてぇ話だ。 その頃からだ。誰言うとなく、 『モミの木が泣いている』 『夜になるとモミの木が泣くんだとよぉ』 っていう噂が立ちはじめたんだ。 噂はうわさを呼んで広まって行ったんだと。 なにしろ、その頃は、お社の周りにゃあ家も無くて、 お社に向う道は、両側が畑の裏道で、 それはそれはさびしい道だったと。 だから誰も白山さまに近づかなくなっちまっただと。 この話を聞いた、えれぇ元気なおじさんが、 『よし、俺が見てくる!』とばかり、 雨模様の夜、風が騒いでる中を出かけて行ったんだと。 ところが、ひとっきりして、バタバタッ!と舞い戻り、 『ほ、ほ、本当だ! 本当にモミの木が ヒュー、ヒュー、って泣いていたよ!』って、 蒼い顔して震えながら言っただと。 村のもんたちゃぁ、鉄道敷くために 白山さまの境内を狭くしちまったことを悔やんで、 モミの木が泣くってぇ噂を耳抑えるようにして聞いていただ。 だけんど、どうすんことも出来ねえでいるうちに、 大正になって、とうとう泉の水も枯れちまい、 モミの木は枯れちまっただと。 今は、あの懐かしいモミの木は、 水を飲みたくて泣いていたんだべなぁと みんなは、そう言ってるだ。 おしめえ
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最終更新日
2017年08月16日 09時30分56秒
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