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1999.11.04
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カテゴリ:欧米露の本
復活(上巻)復活(下巻)(著者:トルストイ/木村浩|出版社:新潮文庫)

 昔々子供向けの世界文学全集で読んだことがあるはずだが、ほとんど覚えていない。
 そもそも、子供に読ませるような話ではない。
 心理描写がやたらと長い。冗長に思える。おまけに、登場人物の名前が理解しにくい。
 主人公ネフュードフはドミートリイ・イワーノヴィッチで、マースロワはカチューシャでもある。
 ロシアでは当然のこととして理解されることなのだろうが、どうもよくわからない。
 上巻は慣れるまで時間がかかった。しかし、下巻になると、だんだん話が分かってきた。
 ネフリュードフの疑問はトルストイの疑問であり、社会への憤りをストレートに出した小説なのだ。
 主人公はマースロワの救済のためではなく、自分の魂の救済のために行動している。
 しかし、それは利己的な気持ちからの行動ではない。
 キリスト教とはほとんど無縁の者には理解できない原理によって行動しているのである。
 解説によれば、トルストイ自身の体験がこれを書かせたものらしい。
 しかし、問題はこの後だろう。続きを書きたいと思ったそうだが、ぜひ書いて貰いたかった。この後に来るはずの、苦悩、失敗、それを読みたかった。
 もっとも、作品としては、何をすべきか、という新の目的を見いだすまでが重要だったのだろうが、これでは、読者としては結末がないまま終わられたような気になってしまう。





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Last updated  2005.04.01 20:45:04
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