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カテゴリ:その他の読書録
君を見上げて(著者:山田太一|出版社:新潮文庫) NHKでドラマ化されたのを見たので、原作を読んでみた。 ドラマと原作とでは設定の違うところがいろいろあるが、読んでいると、ドラマで演じた俳優の声でセリフが聞こえてくるか不思議だ。 山田太一が脚本をかいだドラマは幾つか見たことがあるが、小説を読んだのは初めて。 読みやすい文章で、わかりやすい。 163センチの男と、182センチの女の組み合わせ、というだけでなく、開かなくなった金庫を開ける金庫屋という職業の設定が独創的で面白い。 うまくいったりいかなかったりした後、事件が起こり、話が結末へ向かって走っていく。 なるほど、こういうふうに話を作っていくのか、というお手本のようだ。 表記の面では、「聞く」ではなく「きく」、「言う」ではなく「いう」とかな書きを多用しており、字面がやわらかい。 なお、ドラマはDVD化されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.01 21:39:35
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