「つくる会」、扶桑社と断絶=歴史教科書、新たな出版社公募へという記事にもあるように、各紙が、扶桑社と「
新しい歴史教科書をつくる会」の絶縁を伝えている。
会の公式サイトには、「扶桑社との交渉結果の報告」というページがあって、扶桑社とのやりとりがきちんと報告されている。
それによると、扶桑社は、
前回と同じ採択結果では、巨額の赤字を教科書事業部で出すことになる。それが扶桑社の中にあると、どの程度の赤字なのかが不明瞭になる。なぜ赤字を出してまでやらなければならないのか、という社員の中の不満がある。
と述べているそうだ。
なーんだ、結局もうからなくちゃ嫌なんだ、と思ったが、別段、批判するにはあたらない。
利潤追求が第一の民間企業なのだから、採算がとれない事業からは撤退するのが当然なのだ。
気になるのは、この事実を報道する側の姿勢だ。
わたしは毎日、産経新聞の「
iza」を見に行っているが、検索しても、このことを伝える記事がない。
あんなに、新しい歴史教科書をつくる会の教科書をヨイショしていたのに。
自分たちに都合の悪いことはなかったことにしてしまえ、ということらしい。
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