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2008.01.11
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カテゴリ:その他の読書録
1981.7.20初版

  表記が独特で、「そのヒトが」(p9)というように、カタカナを多用する。

「みちのくの人形たち」
 実話めかしていて実話ではない。伝説と現実が一体化していて独特の世界がある。

「秘戯」
 博多を舞台にした、郷土人形がらみの幻想譚。死を意識した男の過去の清算。現実のようでもあり、幻想のようでもある。

「アラビア狂想曲」
 冒頭の、「ビルは土間でナイフを研いでいる」という文章から、なんとなくアメリカが舞台なのかと思ったが、西アジアというか、地中海の方の話。
 はじめの方は何がなにやらわからないが、だんだんわかってくる。もとよりよりどころのある話ではなく、風俗も何もかも作者の想像だが、話の中ではリアリティがある。

「をんな曼荼羅」
 ある絵と、自分の周りに出没する女たち。いずれも幻想なのだろう。
 わたしには理解できないタイプの話。

「『破れ草子』に據るレポート」
 畳屋の清吉が、ひそかに悪を懲らしめていたらしいという伝承を語っているようでいながら、その妻の晩年にいた尼寺の話になる。
 一見とりとめのない話になっているのが現実的。
 「尼寺に墓はない」(p170)というのは本当だろうか。

「和人《シャモ》のユーカラ」
 三年前に大雪山で出会った男との問答。アイヌよりさらに先住民という設定だが、あり得ない設定ではない。ウィルタ族のように、アイヌ以外の先住民もいるのだし。
 アイヌと和人という二者の外の視点から自分を見せられるために、自分が不安定になってしまうのである。

「いろひめの水」
 帰郷幻想譚。

 共通するのは、作者の作り出した言い伝えに基づく話でありながら、その言い伝えを話しに中心においているわけではないので、小説としての普遍性がある、ということである。

(12月25日読了)

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Last updated  2008.01.11 09:52:42
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