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2009.11.04
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カテゴリ:江戸時代を知る
 『耳嚢(上)』から、印象に残った話を現代語訳で紹介する。

 小日向あたりに住む水野家祖父の代とかいうことだが、祐筆をしていた家来がある日門前にいたところ、一人の出家が通ったが、その祐筆に向かって、
「今日、よんどころない書の会に出ます。そこもとの手を貸して下され」
と言ったので、
「手を貸すと言ってもどのようにすればよいのか」
と尋ねたところ、
「ただ二、三日化すと言うことを承知してくださればよろしい」
と言うので、不思議なことだとは重いながら承知したと答えたところ、よんどころなく主人の用事があって筆を手にしたが、まことに一字も書くことができないのでおおいに驚き、主人からも尋ねられたので、
「これこれこういうことがありました」
と申したが、二、三日すぎてかの僧が来て、
「さてさて、おかげさまでうまくいきました、かたじけない」
ということで、
「何も礼とできるものがないので」
ということで、懐中から何か紙に書いたものを出し、
「これは、もし近隣が火災の時にはこの品を床の間に掛けておけば火災をのがれられるでしょう」
と言って立ち去った。主人にこれこれと訳を告げて、その書いたものを、主人が表具して所持していた。その後は、その祐筆は元の通り字を書くことができた。その後、近隣にたびたび火災があったが、そのたびごとに例の掛け物を掛けておくと水野家は逃れることができていたが、ある時、蔵へしまっておいて、掛ける間もなかったので、家は残らず焼けて、粗末な蔵だけれども蔵は焼け残ったそうだ。

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Last updated  2009.11.04 17:00:50
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