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2009.11.18
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カテゴリ:江戸時代を知る
 『耳嚢(上)』から、印象に残った話を現代語訳で紹介する。

 大坂は俗に言う昔から男だてというものがはやっているが、最近のこと、朝比奈の何某という者がいた。その者のところで若い者など集めて振る舞いなどすると、その者が十歳の時に武家から受け取った謝り証文を掛け物にしていたそうだ。不届きなことだが、その由来を尋ねると、その朝比奈が十歳の時に男だての仲間と一緒に堤で涼んでいたが、年の頃三十四、五とも見える侍で、いかにもたくましくすぐれた体格なのが、大小を水平にさしてその堤を通り過ぎたところ、その涼んでいた者たちが、
「あっぱれな男ぶりだ。なかなかあのくらの人と喧嘩をしては勝つのは難しいだろう」
と言ったところ、その朝比奈が聞いて、
「俺があの侍に謝らせて見せよう」
と言う。
「いらざる事だ」
と言ったが、いつのまにかその場所を抜けてその侍に組み付いたが、子供のことだから払いのけて通ったが、また近づいては組み付き、何度も繰り返すので、その侍は、
「面倒なせがれだ」
と、捕まえて投げて粋すぎたが、
「投げられ踏まれてはもはや堪忍できない。さあ殺してくれ」
と、どうしても離れない。侍ももてあまして、
「子供を殺すのも大人げない」
と言葉を和らげ、
「お前が腹を立てるようなことがあるならば、勘弁してもらいたい」
と言ったところ、
「それならば書き付けを下され」
としきりに望んだので、断ったけれども、
「どうしても書き付けをくださらぬのなら殺してくれ」
と言うので、よんどころなく書き付けを遣わしたのを、掛け物として、生涯任侠の頭領をしたと言うことだ。

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Last updated  2009.11.28 17:41:50
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