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テーマ:江戸時代を読む!(129)
カテゴリ:江戸時代を知る
江戸ブームなのだそうで、むやみに江戸時代を持ち上げる人がいるので、江戸時代の実態を知らしめる、という目的で書かれた本。
全編江戸時代への憎悪に満ちているのだが、そんなに嫌いなら、なんで研究しているんだよ、と言いたくなる。 江戸時代は北朝鮮そっくりだった、というのは、うなずける面もあるのだが、権力は武士が握っていたのに、経済力は町人が握っていたという実態はどう説明するのだ。 「サドマゾ趣味のでたらめ刑罰」という章がある。 今日から見れば警察も裁判所も一緒というのは変だが、今日の価値観で過去を裁いても意味はない。 「サドマゾ趣味」というが、残虐な毛罰はサディスティックな面はあるだろうが、マゾヒスティックな刑罰などあろうはずがない。 江戸時代の実態を淡々と書けばもう少しおもしろい本になったと思うのだが、感情が先に立っているので中身が頭に入らない。 そもそも「本当は恐ろしい」と言い出したら、外国への侵略を始めた明治時代だって恐ろしいし、テロリストが跳梁跋扈する現代社会だって恐ろしい。 もう少し、書き方の工夫が必要だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.12.18 23:19:34
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