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テーマ:江戸時代を読む!(129)
カテゴリ:江戸時代を知る
おなじみの江戸時代物。
今回は東海道。 第一章 江戸の旅に出る前に 東海道や江戸時代の旅の概説。その冒頭の、昭和に入ってからの話に驚いた。 1949年に当時の建設省が、東京・名古屋感のトラック走行実験を行ったのだが、トラックの性能を調べたのではなく、「東海道の路面がトラックの走れる状態かどうか試験した」(p20)というのだ。 舗装率がわずか40%だったというのだから、あとは砂利道を砂煙を立てて走っていたのだ。 第二章 女も子供も旅に出る 江戸ブームの反動か、最近は「江戸時代はやはり暗黒の時代だった」という内容の本も出ている。 最近読んだ、「本当は恐ろしい江戸時代」がそうだ。 そういう言説をかなり意識しているらしく、江戸時代の文化への否定的な言説を挙げながら、それに反論しているところが目につく。 第三章 東海道五十三次を歩く 東海道の主な宿場の紹介。 おもしろかったのは、参勤交代の行列は形骸化していて武士といえども軍事行動はできなかったという主張を意識して書かれた文章。 平和な時期においては、あの程度の正規軍団でも十分に強大な武装集団だったし、実際に参勤交代の行列を襲撃した反体制集団があったという記録はない。(p131) 言われてみれば、大名行列がおそわれたという話は聞かない。 楽天会員以外の方のコメントは「輾転反側掲示板」へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.11.07 16:47:55
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