角兵衛獅子の兄弟、父を探す娘、その父の消息などいろいろな要素が絡み合っているのだが、話はわかりやすい。
冒頭にはダイマル・ラケットが出ていて賑やかさを盛り上げる。
今回は「父親」というのがテーマで、市自身も父親のことを語る場面があり、市の父親を連想させる男も出てくる。これがどうしようもない酔っ払い男。
とぼけた浪人は何のために出てきたのかよくわからない。平幹二朗の用心棒を際立たせるためか。
クライマックスは、除夜の鐘が鳴り響く中での一騎打ち。
演出としては見応えがあるのだが、除夜の鐘はラジオ放送が始まってから広まったものだし、江戸時代の信念は夜中ではなく夜明けから。